地下連歌 意味
- じげれんが ③
鎌倉・南北朝時代に,宮廷貴族でなく,地下の作者たちが詠み興じた連歌。救済(キユウセイ)の時,二条良基に認められて宮廷貴族の堂上連歌(トウジヨウレンガ)と合流し,有心(ウシン)連歌の確立に至る。
⇔堂上連歌
関連用語
花の下連歌: はなのもとれんが ⑥ 鎌倉時代から南北朝時代にかけて行われた連歌の一体。花鎮(ハナシズ)めという宗教的な意味をもち,寺社のしだれ桜のもとで,貴賤を問わない市井の数寄者や遁世者により行われた。出し句により,大勢でにぎやかに付けてゆく興行形態をとった。
連歌: れん-が [1] 【連歌】 古典詩歌の一体。短歌の上下句を分けて二人で問答唱和することに始まり,万葉集に大伴家持と尼との唱和の例がある。平安時代に入って歌人の余技として即興的・遊戯的に行われ,長短二句の短連歌が多かったが,やがて第三句以後を連ねる鎖連歌(長連歌)の形式を生み,鎌倉時代に盛行した。次第に,規則としての式目(シキモク)もでき,和歌的な有心(ウシン)連歌が発達,これに対し
地下: じげ ① (1)昇殿を許されない官人の総称。また,その家格。一般には蔵人を除く六位以下。公卿(クギヨウ)・殿上人に対する語で,のちには家格の固定に伴い,堂上家(トウジヨウケ)の出身者以外は公卿でも地下である者が生じた。地下人。 ⇔堂上 ⇔殿上人 (2)宮廷に仕える者以外の人々の総称。一般農民や庶民をさす。地下人。 (3)在郷,また在郷の人。地下人。 (4)自分の住んでいる集落。
地下―: ちか-ケーブル [3] 【地下―】 地下に埋設したケーブル。
地連歌: じれんが ② 連歌で,特に趣向をこらしたりせず,目立たないように作った句。和歌における地歌に相当する。地文(ジモン)の連歌。無文(ムモン)の句。有文の連歌に対する。
短連歌: たんれんが ③ 二句のみからなる連歌。長句(五七五)に短句(七七)をつける場合と,その逆の場合とがある。当意即妙を特色とする。 →鎖(クサリ)連歌
連歌合: れんがあわせ ④ 歌合(ウタアワセ)にならい,連歌を二句ずつ番(ツガ)え,判をしたもの。後には,門弟のため師が自句に注や判詞を付けた作法書的な性格のものもある。
連歌師: れんがし ③ (1)専門的に連歌をつくる人。連歌をつくり,また指導することを職業とする人。 (2)江戸幕府の職名。寺社奉行の配下。連歌のことをつかさどり,将軍家の連歌の指南をつとめた。
鎖連歌: くさりれんが ④ 連歌の形態の一。短連歌の唱和形式が,前句に付句(ツケク)を継いでいくという付合形式に発達したもの。この段階で,発句は五・七・五に定まった。一二世紀中頃の,句数・形式の整った長連歌への過渡的連歌。 →短連歌
長連歌: ちょうれんが ③ 「鎖連歌(クサリレンガ)」に同じ。
地下―化: ちか-ガス-か ―クワ [0] 【地下―化】 炭層内にガス化剤(空気)を送り込んで,石炭を炭層のままの状態で不完全燃焼させ,可燃ガスを生じさせること。このガスを取り出して利用する。小規模の炭層の開発に用いられる方法。
地下に: ずっと下に; 船倉に; 下方に; 海底に; 水底に
地下の: 地下にある; 地中の
地下人: じげにん ◎ (1)「地下(ジゲ){(1)}」に同じ。 (2)「地下(ジゲ){(2)}」に同じ。 「見物の者と云は洛中の―,商買の輩共なり/太平記 27」 (3)「地下(ジゲ){(3)}」に同じ。 「和仁・堅田の―共をさしそへて五千余人/太平記 17」
地下侍: じげざむらい 在郷の下級武士。