らっちもない 意味
- 【埒も無い】
「らち(埒)もない」に同じ。
「時のはづみと言ひながら,―・い事した/浄瑠璃・桂川」
関連用語
持ちも提(サ)げもならない: 何とも処理の方法がない。
にっちもさっちもいかない: らちがあかない
らっち: 【拉致】 「らち(拉致)」に同じ。
にっちもさっちも ①-: 【二進も三進も】 〔算盤(ソロバン)用語から〕 どうにもできないさま。どう勘定しても。どう工夫しても。 「―行かない(=行キヅマッテ動キガトレナイ)」
あっちもの: 【彼方者】 (1)異国の人。また,別世界の者。 「日本の地をはなれて,―とぞなりけり/浮世草子・色三味線」 (2)あの世の者。死者。また,瀕死(ヒンシ)の者。 「―となられけんぞいとしき/浮世草子・好色万金丹」
たっちもん: 【達智門】 平安京大内裏の外郭十二門の一。北面し,偉鑒(イカン)門の東にある。だっちもん。たちいもん。 →大内裏
おいらっち: 【己等達・俺等達】 〔「おいらたち」の転。近世江戸語〕 一人称。卑俗な男性語。おいらち。おらっち。 「どうせ―に見込れちやあ,ねこにおはれた座敷の小鼠/滑稽本・七偏人」
おらっち: 【俺達】 〔「おらたち」の転〕 一人称。卑俗な男性語。おいらっち。 「風が悪いと思つて,―には隠すの/歌舞伎・四谷怪談」
らっち-も-な・い: 【埒も無い】 (連語) 「らち(埒)もない」に同じ。「時のはづみと言ひながら,―・い事した/浄瑠璃・桂川」
さもない: 【然もない】 ⇒「さも」の句項目
さもないと: otherwise; or (else).
そうもない: …する見通し・気配がない。 「会はまだはじまり―・い」 →そうだ(様態の助動詞)
つがもない: 〔「つがなし」を強めた語。近世語〕 (1)途方もない。とんでもない。ばかばかしい。 「はあ―・い,私は大坂者,半七が叔母で御座りんす/浄瑠璃・長町女腹切(上)」 (2)たわいない。とるにたりない。 「構へて父様に―・い事いやんなや/浄瑠璃・百合若大臣」 (3)はなはだよい。 「―・く上手に成やしたね/洒落本・酒徒雅」
とでもない: 〔近世語〕 「とんでもない」に同じ。 「風をつかまへる様な,―・い問ひ様かな/浄瑠璃・用明天皇」
ともない: 【伴ひ】 (1)伴うこと。つきそい。 「この同じ所の御―を/源氏(横笛)」 (2)伴侶。同伴者。 「―に後れしよしにてひとよを求めらるるに/読本・雨月(菊花の約)」 ; 〔希望の助動詞「たい」に助詞「も」および打ち消しの補助形容詞「ない」の付いた「たくもない」の音便の形「たうもない」の転〕 動詞の連用形に付いて,「…したくもない」の意を表す。 「参り―・いことを仰せ付けられた