おもや 意味
- 【母屋・母家】
(1)(離れ・納屋などに対して)屋敷の中の中心となる建物。
(2)寝殿造りなどの建物で,廊・庇(ヒサシ)などに対して,中央の部分。もや。
(3)分家・支店に対して,本家・本店。
- おもやか 【重やか】 (1)重いさま。 「彼男がどさりと取り落した懐中の―なるに/思出の記(蘆花)」 (2)落ち着いているさま。重々しいさま。 「落ついて物をいふ―なる口振り/にごりえ(一葉)」
- おもやく 【重役】 責任の重い役目・地位。また,その人。じゅうやく。 「―にも肩を並ぶる立身/歌舞伎・心謎解色糸」
- おもやせ 【面痩せ】 おもやつれ。 「―した顔」
- おもやせる 【面痩せる】 顔がやせてほっそりとなる。顔がやつれる。 「痛く―・せ頬骨立ちて/谷間の姫百合(謙澄)」
- おもやつれ 【面窶れ】 (心労や病気のため)顔がやつれて見えること。おもやせ。 「浮世の苦労に―して居りました/小公子(賤子)」
- おもやる 【思やる】 〔「おもいある」の転〕 思いなさる。同輩,またはそれ以下の者に対していう。 「宵からいくら取られたと―・る/咄本・鹿の巻筆」
- おもや・る 【思やる】 (動ラ四) (「おもいある」の転) 思いなさる。同輩,またはそれ以下の者に対していう。「宵からいくら取られたと―・る/咄本・鹿の巻筆」
- もや 【靄】 空気中に小さい水滴や吸湿性の粒子などが浮遊し,遠方のものが灰色にかすんで見える状態。視程は1キロメートルを超え,霧よりは見通しがよい。 ; 【母屋・身屋・身舎】 (1)寝殿造りで,主要な柱に囲まれた家屋の中心部分。ひさしはこの部分から四方に差し出される。 (2)家人が日常起居する建物。離れなどに対していう。おもや。ほんや。 (3)棟木と軒桁(ノキゲタ)の間にあって垂木(タル
- もや-もや ■一■ [1] (副)スル (1) もやがたちこめたように,ぼんやりしてよく見えないさま。「湯気で―(と)した風呂場」「たばこの煙で部屋が―する」 (2) 事情がはっきりせず不明朗なさま。「真相は―(と)してつかみ難い」 (3) 心にわだかまりがあるさま。「何かだまされたようで,―(と)した気持ちだ」 (4) 毛などがおい茂るさま。「―と髭(ヒゲ)をはやす」 (5) のぼせたり,
- もやもや ※一※ ① (副) (1)もやがたちこめたように,ぼんやりしてよく見えないさま。 「湯気で―(と)した風呂場」「たばこの煙で部屋が―する」 (2)事情がはっきりせず不明朗なさま。 「真相は―(と)してつかみ難い」 (3)心にわだかまりがあるさま。 「何かだまされたようで,―(と)した気持ちだ」 (4)毛などがおい茂るさま。 「―と髭(ヒゲ)をはやす」 (5)のぼせたり,欲情を
- あさ-もや [0] 【朝靄】 朝,たちこめるもや。 夕靄 「―にけむる」
- あま-もや [0] 【雨靄】 雨が降って立ちこめる靄。
- いり-もや [0] 【入母屋】 建築の屋根の形式の一。屋根の上方は切妻造り,下方は寄棟造りのように四方に庇(ヒサシ)を葺(フ)きおろすもの。
- うす-もや [0] 【薄靄】 淡くかかったもや。
例文
- おもや(主屋)は附属屋に対する語。
- 箱木千年家の「おもや」の建設は室町時代後期と推定される。
- 江戸時代中期に「おもや」に隣接して「はなれ」が建設された。
- 主屋(おもや)。
- 現在は、重文の「おもや」「はなれ」は隣接している資料館と共に公開されている。
- その場合は総柱型が母屋(おもや、主屋)で梁間1間型が附属屋となるケースが多い。
- 「おもや」の内部は東半部(正面から見て右側)が「にわ(土間)」、西半部が床上部。
- 母屋(もや、おもや)とは日本建築で使われる空間名称または、小屋組の構造部材の一つ。
- ^ 母屋に関しては「もや」と呼称する場合と「おもや」と呼称する場合では意味が異なってくる。
- 当初建てられた「おもや」、江戸時代末期に建てられた「はなれ」(ともに入母屋造、茅葺)と「くら」から成る。