かんたん 意味
- 【邯鄲】
(1)中国,河北省南部の都市。綿花・落花生の集散地。古来,山東・山西を結ぶ交通の要衝に当たり交易が盛ん。戦国時代には趙(チヨウ)の国都。ハンタン。
(2)能の一。四番目物。「邯鄲の夢」の故事を題材としたもの。
(3)能の「邯鄲」に取材した常磐津(トキワズ)・長唄・一中(イツチユウ)・河東(カトウ)・地歌・箏曲(ソウキヨク)の曲名。
――の歩(アユ)み
〔燕(エン)の人が邯鄲の都に歩き方を習いに行ったが,会得できないうちに自分の国の歩き方をも忘れ,はって帰ったという「荘子(秋水)」の故事から〕
自分の本分を忘れて他人をまねるものは,両方とも失うことのたとえ。
――の枕(マクラ)
⇒邯鄲(カンタン)の夢(ユメ)
――の夢(ユメ)
〔出世を望んで邯鄲に来た青年盧生(ロセイ)は,栄華が思いのままになるという枕を道士から借りて仮寝をし,栄枯盛衰の50年の人生を夢に見たが,覚めれば注文した黄粱(コウリヨウ)の粥(カユ)がまだ炊き上がらぬ束の間の事であったという沈既済「枕中記」の故事より〕
栄枯盛衰のはかないことのたとえ。邯鄲の枕。邯鄲夢の枕。盧生の夢。黄粱一炊の夢。黄粱の夢。一炊の夢。
- 【寒胆】
恐ろしさにきもが冷えること。
「其顔色奇偉にして一見―すべきものなり/竜動鬼談(勤)」
- 【感嘆・感歎】
(1)感心してほめたたえること。
「あの熱意には―する」「―おくあたわず」
(2)なげき悲しむこと。[日葡]
- 【邯鄲】
カンタン科の昆虫。体長13ミリメートル内外。スズムシに似るが全身が淡黄緑色。触角は長く前ばねは半透明,後ろばねはたたむと前ばねの下から尾のように出る。雄はルルルルと美しく鳴く。日本と東アジアに分布。﹝季﹞秋。《こときれてなほ―のうすみどり/富安風生》
- 【肝胆】
(1)肝(キモ)と胆(イ)。
(2)心の中。真心。
――相照(アイテ)ら・す
互いに心の底まで打ち明けて交わる。きわめて親しくつきあう。
「―・す仲」
――地(チ)に塗(マミ)る
〔史記(淮陰侯伝)〕
⇒肝脳(カンノウ)地(チ)に塗(マミ)る
――を傾(カタム)・ける
心を開いて話す。肝胆を披(ヒラ)く。
――を砕(クダ)・く
真心を尽くす。一所懸命になってする。
――を寒(サム)からしめる
ぞっとさせる。恐れをいだかせる。
- かんたんし 【邯鄲師】 〔「邯鄲の夢」の故事から〕 客が眠っている間にその金品を盗む者。まくらさがし。 ; 【感嘆詞】 (1)感嘆して発する言葉。 (2)「感動詞(カンドウシ)」に同じ。
- かんたんふ 【感嘆符】 感嘆文の終わりに付ける「!」の符号。エクスクラメーション-マーク。
- かんたん-し [3] 【感嘆詞】 (1) 感嘆して発する言葉。 (2) 「感動詞(カンドウシ)」に同じ。
- かんたん-ふ [3] 【感嘆符】 感嘆文の終わりに付ける「!」の符号。エクスクラメーション-マーク。
- かんたん-ふく [3] 【簡単服】 単純な形に仕立てた婦人用ワンピース。夏のホーム-ドレスとする。アッパッパ。
- かんたん-ぶん [3] 【感嘆文】 感動文
- かんたんふく 【簡単服】 単純な形に仕立てた婦人用ワンピース。夏のホーム-ドレスとする。アッパッパ。
- かんたんぶん 【感嘆文】 ⇒感動文(カンドウブン)
- かんたん-おとこ ―ヲトコ [5] 【邯鄲男】 能面の一。男面で「邯鄲」のほかに,脇能の「高砂」「弓八幡」「養老」などの後ジテにも用いる。
- かんたんおとこ 【邯鄲男】 能面の一。男面で「邯鄲」のほかに,脇能の「高砂」「弓八幡」「養老」などの後ジテにも用いる。
- にちぎんたんかん 【日銀短観】 〔「日本銀行短期観測」の略〕 日本銀行が毎月発表する経済動向に関する統計速報。短観。
- こし-たんたん [1] 【虎視眈眈】 (ト|タル) [文] 形動タリ (易経(頤卦)) 虎が獲物をねらって鋭い目でじっと見下ろすように,強者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。「―と王の座をねらっている」
- たんたん 【坦坦】 (1)土地・道路などの平らなさま。 「―とした道を歩く」 (2)大した波乱もなく物事の過ぎて行くさま。平凡なさま。 「―たる生涯」 ; 【眈眈】 鋭い目つきで獲物をねらうさま。 「虎視(コシ)―」「―として機の到るを待つて居る/此一戦(広徳)」 ; 【湛湛】 (1)水などが深くたたえられているさま。 「―たる禅心は清みて水に似たれども/南遊集」 (2)露
- こしたんたん 【虎視眈眈】 〔易経(頤卦)〕 虎が獲物をねらって鋭い目でじっと見下ろすように,強者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。 「―と王の座をねらっている」
- あんたん 【暗澹】 (1)うす暗くすごみを感じさせるさま。 「―たる灰色の空の下に/あめりか物語(荷風)」 (2)将来の見通しが暗く,何の希望ももてず悲観的なさま。 「―たる思い」「人生凡て―たるが如く思はれ/欺かざるの記(独歩)」 ; 【暗淡】 うす暗いさま。 「往来―として/日乗(荷風)」
例文
- 数学の宿題は、思ってたよりもかんたんだった。
- だらしない女性は、かんたんに男から男へと移ってゆく。
- 問題に没頭すれば、油が風波をしずめるように、かんたんに、その問題がとける。
- つけこむことは かんたんだったわ。
- つけこむことは かんたんだったわ。
- なんで こんな かんたんなことに 気づかなかったんや。 何?
- なんで こんな かんたんなことに 気づかなかったんや。 何?
- かんたんよ。
- かんたんだ。
- 「かんたん」(菡萏)は蓮の花を意味する。