けつぜん 意味
- 【孑然】
孤立しているさま。孑孑。
「蕭条無人の域に―たる如く/くれの廿八日(魯庵)」
- 【決然】
固く心をきめたさま。きっぱりと思い切ったさま。
「―たる態度」
- けつぜい 【血税】 (1)血のにじむような努力をして納めた税。また,過酷な税。 (2)〔1872年(明治5)太政官告諭の「西人之を称して血税とす。その生血を以て国に報ずるの謂なり」による〕 徴兵。
- けつぜつ 【訣絶】 絶交すること。 「我に―の書を贈れる人/即興詩人(鴎外)」
- うつぜん 【鬱然・蔚然】 (1)草木の茂っているさま。 「―たる原始林」 (2)物事の盛んなさま。立派なさま。 「近世景色画の大家が―として一時に競ひ起こつた/文芸上の自然主義(抱月)」
- かつぜん 【戛然】 堅い物が触れて出る音のさま。 「石畳に―と響く馬蹄の音」「天に向つて石を投ぜば,―として天鳴らむかと思ふ/自然と人生(蘆花)」 ; 【豁然】 (1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。 「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」 (2)疑いや迷いが突然消えるさま。 「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」
- きつぜん 【屹然】 (1)山などが高くそびえ立つさま。屹屹。 「高台,―として空を凌ぐ/慨世士伝(逍遥)」 (2)他に影響されることなく,ひとり抜きんでているさま。 「―動かず,固く自から守る/福翁百話(諭吉)」
- げつぜん 【月前】 月の光が照らしているところ。また,月の光。
- こつぜん 【兀然】 (1)山などが高くつき出ているさま。ごつぜん。 「―として現はれ出でたる富士/獺祭書屋俳話(子規)」 (2)じっとしているさま。動かないさま。 「―として独(ヒト)り盤(バン)を磨き居る/金色夜叉(紅葉)」 ; 【忽然】 ※一※ (ト|タル) たちまちにおこるさま。にわかなさま。 「―と姿を消す」 ※二※ (副) にわかに。突然。こつねん。 「さう云ふ想像に
- ごぶつぜん 【御仏前】 (1)仏前を丁寧にいう語。 (2)仏前に供える金品に記す語。
- ご-ぶつぜん [0] 【御仏前】 (1) 仏前を丁寧にいう語。 (2) 仏前に供える金品に記す語。
- さつぜん 【颯然】 風がさっと吹くさま。 「冷き風―として面(オモテ)を撲(ウ)つ/あめりか物語(荷風)」
- ざつぜん 【雑然】 雑多に入りまじっているさま。整然としていないさま。 ⇔整然 「―とした部屋」「―たる人生の渦巻を/うづまき(敏)」
- じゅつぜん 【術前】 手術する前。 「―の処置」
- せつぜん 【截然】 〔「さいぜん」は慣用読み〕 区別などがはっきりしているさま。 「―たる差」「自己と他人の間に―たる利害の鴻溝(コウコウ)がある/吾輩は猫である(漱石)」
- そつぜん 【卒然・率然】 (1)だしぬけなさま。にわかなさま。突然。 「―として悟りを開いた」 (2)あわてるさま。 「襖の音に,女は―と蝶から眼を余の方に転じた/草枕(漱石)」
- だつぜん 【脱然】 超脱しているさま。 「其心の底を叩けば,自から一片の儒魂を存して―たるを得ず/福翁百話(諭吉)」