げた 意味
- 【下駄】
(1)木製のはきもの。下面に歯をくりぬいた台に三つの穴をあけて鼻緒をすげ,足指をかけてはく。歯は多くは二枚で,差し込む方式のものもある。
(2)〔活字の足が,下駄の歯の跡に似ることから〕
印刷で,ふせ字。
〔校正刷りなどで,所要の活字がないときに活字をさかさにして代わりに入れる「〓」の形〕
――と焼き味噌(ミソ)
〔みそを板につけて焼いた形が下駄に似るところから〕
外形は似ていても実質が非常に異なる物事のたとえ。
――も仏も同じ木のきれ
尊卑の別があるようにみえても,もとをたどれば同一であることのたとえ。
――を預(アズ)・ける
〔自由に動くことができなくなるところから〕
その事柄に関する一切を相手に任せる。
――を履(ハ)かせる
本来の数量にある数量を加えて,全体の数量を実際より多く見せる。
「点数に―せる」
――を履(ハ)くまでわからない
(勝負事は)終わってみるまでは,結果がどうなるかわからない。
- げた-げた [1] (副) (「けたけた」を強めた表現) 下品なほどに高笑いをするさま。ばか笑いするさま。「―(と)笑う」
- げたげた 〔「けたけた」を強めた表現〕 下品なほどに高笑いをするさま。ばか笑いするさま。 「―(と)笑う」
- あげた 【上げ田・高田】 高い土地にある田。 ⇔下田(クボタ) 「その兄―を作らば,汝命(イマシミコト)は下田(クボタ)を営(ツク)りたまへ/古事記(上訓)」
- いげた 【井桁】 (1)井戸の地上部の縁に,上から見て「井」の字形に組んだ木枠。井幹(セイカン)。 (2){(1)}をかたどった家紋や模様。本来は斜方形のものをいう。 →井筒
- い-げた ヰ― [0] [1] 【井桁】 (1) 井戸の地上部の縁に,上から見て「井」の字形に組んだ木枠。井幹(セイカン)。 (2) { (1) }をかたどった家紋や模様。本来は斜方形のものをいう。 井筒
- うま-げた 【馬下駄】 庭ばき用の下駄。駒下駄。「庭の草花を眺めに―はいて出でけるに/浮世草子・禁短気」
- えん-げた [0] 【縁桁】 (1) 縁側のふち。 (2) 縁側の屋根を受けるために,縁先の柱の上に設けた横木。
- げため 【下駄目】 〔下駄には緒の穴が三つあるところから〕 「三」の隠語。
- げた-いん [0] 【下駄印】 (1) 印材の中間をくぼませて,二字の間を離した印。下駄判。 (2) 陶器の底に見られる下駄の歯のような二条の跡。
- げた-うち 【下駄打ち】 撃壌
- げた-がけ [0] 【下駄掛(け)】 下駄をはいていること。下駄ばき。「素足に―の出で立ちは/草枕(漱石)」
- げた-ぐみ 【下駄組】 近世後期,遊里や盛り場をのし歩いた勇み肌の一団。「地廻り―・空色合羽はここをせんどと入組/洒落本・当世気とり草」
- げた-ばき [0] 【下駄履き】 (1) 下駄をはいていること。げたがけ。 (2) (印) 校正刷りで,下駄{ (2) }が入っていること。 (3) 旧日本海軍で,フロート(浮き舟)をつけた水上飛行機の俗称。
- げた-ばこ [0] 【下駄箱】 はきものを収納するための家具。
- げた-ばん [0] 【下駄判】 「下駄印(ゲタイン){ (1) }」に同じ。
例文
- 私のお金を少しあげたじゃありませんか。
- 彼はその販売で1万ドルの利益をあげた。
- 彼は生涯を貧しい人々を救う事に捧げた。
- きれいな樹氷を見せてあげたいものです。
- ついに我々はその困難な仕事を仕上げた。
- 彼は婦人に手を貸して車に乗せてあげた。
- 男は彼女をだましてその金を取り上げた。
- ばかげたことで危険を冒してはいけない。
- 彼にそんなばかげた考えをたたきこむな。
- 彼女は夫にアップルパイを作ってあげた。