こころえる 意味
- 【心得る】
(1)ある物事について,こうであると理解する。わかる。
「この場を何と―・えるか」「呼ばれたものと―・えて/歌行灯(鏡花)」
(2)事情を十分知った上で引き受ける。承知する。
「万事―・えました」
(3)すっかり身についている。心得がある。
「茶道については一通りのことは―・えている」
(4)気をつける。用心する。
「ころび落ちぬやう―・えて炭を積むべきなり/徒然 213」
- こころえ 【心得】 (1)技術・技芸などを,習いおぼえて修得していること。たしなみ。 「茶の湯の―がある」 (2)なにか事に当たる場合に,わきまえておくべき事柄。 「電話をかける時の―」「―帳」 (3)官庁や会社で,ある役職の職務を下級の者が代行する時の職名。 「局長―」「課長―」 (4)気持ち。考え方。 「あれにはさいぜんより―がなをつた/狂言・昆布売」
- こころえ-がお ―ガホ [0] 【心得顔】 (名・形動) [文] ナリ 事情などをよく知っている,わかっているといった顔つき。「―に言う」
- ふこころえ 【不心得】 心がけがよくない・こと(さま)。 「―者(モノ)」「―なことをした者がいる」
- ふ-こころえ [2] 【不心得】 (名・形動) [文] ナリ 心がけがよくない・こと(さま)。「―者(モノ)」「―なことをした者がいる」
- こころえがお 【心得顔】 事情などをよく知っている,わかっているといった顔つき。 「―に言う」
- こころえ-ちがい ―チガヒ [5] 【心得違い】 (名・形動) (1) 思い違い。勘違い。誤解。「とんだ―をしていた」 (2) よくない間違った考えやおこない。不心得。「若い娘を一人置て,―な事でもあつてはならんと/塩原多助一代記(円朝)」
- こころ・える [4] 【心得る】 (動ア下一) [文] ア下二 こころ・う (1) ある物事について,こうであると理解する。わかる。「この場を何と―・えるか」「呼ばれたものと―・えて/歌行灯(鏡花)」 (2) 事情を十分知った上で引き受ける。承知する。「万事―・えました」 (3) すっかり身についている。心得がある。「茶道については一通りのことは―・えている」 (4) 気をつける。用心す
- こころえちがい 【心得違い】 (1)思い違い。勘違い。誤解。 「とんだ―をしていた」 (2)よくない間違った考えやおこない。不心得。 「若い娘を一人置て,―な事でもあつてはならんと/塩原多助一代記(円朝)」
- おとろえる 【衰える】 〔「おとる」に接尾語「ふ」の付いた「おとらふ」の転〕 (1)勢いが弱くなる。盛んでなくなる。 「体力が―・える」「火勢が―・える」「容色が―・える」 (2)おちぶれる。 「―・へたる家に藤の花植ゑたる人/伊勢 80」
- そろえる 【揃える】 そろうようにする。 (1)二つ以上のものの形・程度などを同じにする。等しい状態にする。 「角度を―・える」「高さを―・える」 (2)二つ以上のものを一致させる。 「声を―・える」「足並みを―・える」「口を―・えて言う」 (3)(必要なものを)全部ととのえる。残らず集める。 「人員を―・える」「資料を―・える」「全集を―・える」 (4)集めて,整然とした状態にする。
- こころ 【こゝろ】 小説。夏目漱石作。1914年(大正3)「朝日新聞」連載。エゴイズムに悩みつつ,明治の精神に殉じて自殺する「先生」の心を通して生の孤独感を描く。 ; 【心】 ❶人間の体の中にあって,広く精神活動をつかさどるもとになると考えられるもの。 (1)人間の精神活動を知・情・意に分けた時,知を除いた情・意をつかさどる能力。喜怒哀楽・快不快・美醜・善悪などを判断し,その人の人格を決定す
- こころ-ごころ 【心心】 (名・形動ナリ) (1) 人それぞれの心。「人の―,おのがじしの立てたるおもむきも見えて/源氏(帚木)」 (2) 考え・思いが人さまざまであるさま。思い思い。「―なる人の有様どもを見給ひ重ぬるに/源氏(玉鬘)」
- ところえがお 【所得顔】 所を得て満足そうなさま。得意顔。したりがお。
- かいそろえる 【買い揃える】 いろいろの物を買って,ひと通りそろえる。 「スキー用具を―・える」
- きりそろえる 【切り揃える】 切って同じ長さや形にする。 「髪を―・える」
例文
- この天朝さまの書きつけを何とこころえる.
- この天朝さまの書きつけを何とこころえる.