さきんずる 意味
- 【先んずる】
〔「先にする」の転〕
他人よりも先に事を行う。さきんじる。
「人より一歩―・ずる」
先んずれば人を制(セイ)す
〔史記(項羽本紀)「先即制人,後則為人所制」より〕
他人よりも先に物事を行えば有利な立場になる。先んずる時は人を制す。
- きんずる 【禁ずる】 (1)人の行動をとどめる。禁止する。禁じる。 「無断立ち入りを―・ずる」「山伏ヲ堅ウ―・ゼラルル/日葡」 (2)おしこめる。 「重き罪を憎みて速に獄(ヒトヤ)に―・じつ/今昔 12」
- さきん・ずる [4] [0] 【先んずる】 (動サ変) [文] サ変 さきん・ず (「先にする」の転) 他人よりも先に事を行う。さきんじる。「人より一歩―・ずる」
- あまんずる 【甘んずる】 〔「あまみする」の転〕 与えられたものが不十分であっても,それを受け入れる。甘んじる。 「薄給に―・ずる」「寧ろ自分は平凡なる生活に―・ずる/田舎教師(花袋)」
- あんずる 【案ずる】 (1)あれこれと考える。工夫する。 「一計を―・ずる」 (2)心配する。気にかける。 「身の上を―・ずる」 →あんじる 案ずるより産むが易(ヤス)し 物事は,実際に行なってみると,事前に心配していたほど難しくはない。 ; 【按ずる】 (1)考えをめぐらす。 「窃(ヒソカ)に和漢の歴史を―・ずるに/文明論之概略(諭吉)」 (2)調べる。 「現時の地勢を―・ず
- あんずるに 【案ずるに・按ずるに】 考えてみるに。多く冒頭に置き,自分の考えを述べるときに用いる。 「―和歌または仏説に染みてより其情巧みになりしものならん/日本開化小史(卯吉)」
- あんずる-に [3] 【案ずるに・按ずるに】 (連語) 考えてみるに。多く冒頭に置き,自分の考えを述べるときに用いる。「―和歌または仏説に染みてより其情巧みになりしものならん/日本開化小史(卯吉)」
- うとんずる 【疎んずる】 〔動詞「うとむ」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「うとみす」の転〕 親しみを感じられなくて遠ざける。うとましいと思う。 「よそ者を―・ずる風がある」
- うんずる 【倦んずる】 (1)あきる。うんざりする。 「汽車には太(イタ)く―・じた体で/婦系図(鏡花)」 (2)ふさぎこむ。 「な歩きそとやはのたまはぬ,と言ひて―・じて皆帰りぬ/竹取」
- えんずる 【怨ずる】 うらみごとを言う。うらむ。 「―・ずるようなまなざし」 ; 【演ずる】 (1)劇・演芸などの芸能を行う。また,その中である役をつとめる。 「別れの場を―・ずる」「母親役を―・ずる」 (2)ある役割をつとめる。はたす。 「外交の場で重大な役割を―・じた」 (3)(多く,よくないことに用いて)人目につくようなことをする。しでかす。 「醜態を―・ずる」「大立ち回りを
- おびんずる 【御賓頭盧】 賓頭盧を敬っていう語。
- おもんずる 【重んずる】 〔「おもみす」の転〕 (1)価値あるものとして大切に扱う。尊重する。 ⇔軽んずる 「格式を―・ずる社会」 (2)重い状態である。 「禄を―・ずる大臣の慎み/平家 3」
- お-びんずる ―ビンヅル 【御賓頭盧】 賓頭盧を敬っていう語。
- かたんずる 【難んずる】 〔「かたみす」の転〕 難しとする。むずかしいと思う。 「割愛を―・ずる/青年(鴎外)」
- かろんずる 【軽んずる】 〔「かろみす」の転〕 (1)軽くみる。あなどる。粗末にする。 「人に―・ぜられる」「命を―・ずる」 (2)程度を軽くする。 「刑の疑はしきをば―・ぜよ/平家 2」 ⇔重んずる
- かんずる 【感ずる】 (1)刺激をとらえて,ある感覚を生ずる。 「寒いと―・ずる」「痛みを―・ずる」「春を―・ずる」「無くても不便を―・じない」 (2)物や事に触れて,ある気持ちや感情を心にもつ。心に刻み付ける。 「何かおかしいと―・ずる」「親しみを―・ずる」 (3)強く心が動かされる。感動する。 「意気に―・ずる」「―・ずるところがあって酒をやめた」 (4)計器などが反応を示す。 「放