しあげ 意味
- 【仕上げ】
(1)仕上げること。また,その結果。できあがり。
「―がいい」
(2)仕事の最後の工程。
「―の段階に入る」
(3)人の死後,仏事供養をすませて一段落つけ生業に戻るための行事。
「七日の―,八日目より蔀門口をあけて/浮世草子・永代蔵 1」
- おぐしあげ 【御髪上げ】 貴人の髪を結うこと。また,結う人。みぐしあげ。おかんあげ。 「おらんといふ―/浄瑠璃・薩摩歌」
- おしあげる 【押(し)上げる】 (1)押して,上に上げる。 「レバーを―・げると通風口が開く」 (2)ひきたてて,高い地位に就かせる。
- かしあげ 【借上】 鎌倉時代から室町時代初期,高利貸し業者の称。のちの土倉(ドソウ)。かりあげ。 ; 【貸(し)上げ・貸し献げ】 大名などに貸すという名目で金品を献上すること。借り上げ。 ; 【河岸揚げ】 船荷を河岸へあげること。
- くしあげ 【髪上げ】 ⇒御髪上(ミグシア)げ ; 【串揚(げ)】 魚介・肉・野菜などを一口大にして竹串に刺し,揚げたもの。
- こしあげ 【腰揚(げ)・腰上げ】 着物の長さを体に合わせるために,着丈から余った分を腰の所で縫い揚げをすること。また,その部分。子供の着物にすることが多い。
- さしあげる 【差(し)上げる】 (1)(手で持って)高く上げる。 「両手で子供を軽々と―・げる」 (2)「与える」「やる」の謙譲語。献呈する。受け手を敬う気持ちをこめていう語。 「この花をあなたに―・げます」 (3)声をはりあげる。 「ほそくらうたげなる声を―・げて,泣く泣く飲む/宇治拾遺 9」 (4)(補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形に付いて,好意をもって相手に恩恵を
- しあげしろ 【仕上(げ)代】 仕上げの研磨のときに減るのを見込んで,完成時の寸法より少し大きめに付加しておく部分。見込み代。
- しあげと 【仕上げ砥】 刃物をとぐとき,最後に用いるきめの細かい砥石。あわせど。
- しあげぼり 【仕上(げ)彫り】 下彫りしたものに仕上げのために施す細密な彫刻。
- しあげる 【仕上げる】 (1)物事を完成させる。すっかり終わらせる。 「宿題を―・げる」「立派な跡取が大学校―・げて帰るに/青春(風葉)」 (2)前よりよくする。特に次第に立派にして財産を築く。 「一代で―・げた人」「御身もずんと女房を―・げたり/浄瑠璃・出世景清」
- しあげ-かんな [4] 【仕上げ鉋】 木材を削る時,最後に表面を仕上げるために用いる鋭利で薄い刃の鉋。上仕工(ジヨウシコ)。
- しあげ-しろ [0] 【仕上(げ)代】 仕上げの研磨のときに減るのを見込んで,完成時の寸法より少し大きめに付加しておく部分。見込み代。
- しあげ-と [3] 【仕上げ砥】 刃物をとぐとき,最後に用いるきめの細かい砥石。あわせど。
- しあげ-ぼり [0] 【仕上(げ)彫り】 下彫りしたものに仕上げのために施す細密な彫刻。
- つるしあげ 【吊るし上げ】 ひとりの人を大勢で責めなじること。 「―を食う」
例文
- 私のお金を少しあげたじゃありませんか。
- 私はあなたにこの本をさしあげましょう。
- 何とお礼を申しあげてよいか分かりません。
- 前もってお礼を申しあげておきます。
- 遅れたことをおわび申しあげます。
- 詳しいことは後便で申しあげます。
- 私はその仕事を独りでしあげる力がありません。
- 彼女はその孤児に同情して、お金を少しあげた。
- 「何をさしあげましょうか」「いや、けっこう。
- 何をさしあげましょうか、奥様。