しなびる 意味
- 【萎びる】
水気が失われて,しぼんだりしわがよったりする。また,若々しさが失われる。
「花が―・びてしまった」「―・びたハート」
- しな・びる [0] [3] 【萎びる】 (動バ上一) [文] バ上二 しな・ぶ 水気が失われて,しぼんだりしわがよったりする。また,若々しさが失われる。「花が―・びてしまった」「―・びたハート」
- おさなびる 【幼びる】 「おさなびる(上一)」に同じ。 「手など―・れて見えけれども/住吉」 ; 【幼びる】 幼く見える。子供っぽい。 「今更に心の―・びた胸を躍らしてゐた/青草(秋江)」「恨み給ふけはひ―・びて/狭衣 2」
- おとなびる 【大人びる】 (1)年をとって,だんだん大人らしくなる。 「学校を出たら急に―・びてきた」 (2)相当の年配になる。年が老ける。 「―・び給へれどなほ花やぎたる所つきて/源氏(柏木)」
- きたなびる 【汚びる】 卑怯(ヒキヨウ)な振る舞いをする。 「―・れて敵に笑はるな/太平記 5」
- ひなびる 【鄙びる】 田舎らしい感じがする。野暮である。いなかびる。 「―・びた温泉」「男などの,わざとつくろひ―・びたるは憎し/枕草子 195」
- しなびた 古びた
- なび 【儺火】 追儺(ツイナ)あるいは左義長(サギチヨウ)のことという。 「大夫の雑色の男ども―すとて/蜻蛉(下)」
- びる 〔動詞上一段型活用〕 名詞,またはそれに準ずる語に付いて動詞を作る。そのものらしくふるまう。そのものらしい様子をする,それに近い状態になる,などの意を表す。 「おとな―」「いなか―」
- 帆足を固定しないで風になびかせた帆 下索を結ばないで風にはためく帆
- しな 【科・榀】 ⇒しなのき(科の木) ; 【支那】 外国人が中国を呼んだ称。「秦(シン)」の転という。中国で仏典を漢訳する際,インドでの呼称を音訳したもの。日本では江戸中期以後,第二次大戦末まで称した。 ; 【品】 (1)形があって,人の生活に何らかの役割を果たし,持ち運びのできる程度のもの。また,売買の対象とするもの。 「記念の―を贈る」「よい―をそろえた店」「これはお勧めできる
- なびなび のびのびとして流麗なさま。のびのび。 「―と口がろに読みつけなば/正徹物語」
- 伸びる・延びる のびる ② (1)物がまっすぐになったり,長くなったり,広がったりする。(ア)折れたり,しわになったりしていたものが,まっすぐになる。 「パーマが―・びた」「しわが―・びる」(イ)引っぱられて長くなる。「よく―・びる餅」「このアンテナは二メートルまで―・びる」(ウ)塊状の物が薄く広がる。「このワックスはよく―・びる」 (2)動植物,またはその一部が,生長して長くなったり,丈が高くなったり
- 古びる・旧びる ふるびる ③ (1)古くなる。時代遅れになる。 「―・びた由緒ありげな家」 (2)老人くさくなる。 「心ばせなどの―・びたるかたこそあれ/源氏(蓬生)」
- 寂びる・荒びる さびる ② 〔「錆(サ)びる」と同源〕 (1)古くなって新鮮でなくなったり,色があせたりする。 「人し汲まねば水―・びにけり/神楽歌」「夕づく日色―・びまさる草の下に/玉葉(秋上)」 (2)古くなって,荒れ果てる。また,長いこと使われずに放置されて趣や渋みが出る。時代がつく。古色蒼然とする。 「邸(ヤシキ)の内も―・びぬ/自然と人生(蘆花)」「岩に苔むして―・びたる所なりければ/平家
- 滅びる・亡びる ほろびる ③◎ (1)存在していたものがなくなる。絶える。 「国が―・びる」「一族が―・びる」 (2)死ぬ。 「其人の―・びたらば其国はあきなむ/平家 1」 (3)おちぶれる。 「いとこと様に―・びて侍るなれば/枕草子 185」 〔「滅ぼす」に対する自動詞〕
例文
- 果形は果梗部にデコが現われやすく不揃いになりやすい、果皮は見た目が粗く成熟するとややくすんでしなびる、こういった外見上の弱点のため、育成試験場では選抜対象とはならず、品種登録されなかった。