せと 意味
- 【瀬戸】
(1)愛知県北部にある市。良質の陶土を産し,鎌倉時代から製陶業が興り,日本有数の陶磁器生産地として発展。
(2)「瀬戸物」の略。
- 【瀬戸】
〔「狭(セ)門(ト)」の意〕
(1)相対する陸地が接近して,海が狭くなっている所。狭い海峡。
(2)「瀬戸際(セトギワ)」の略。
「死ぬか生きるかの―に乗(ノツ)かかる時/五重塔(露伴)」
- きせと 【黄瀬戸】 桃山時代に美濃で焼かれた陶器。黄釉(オウユウ)を用い,線刻・印花・櫛目(クシメ)などの文様を施したものや,銅緑色・鉄褐色の斑文のあるものが多い。
- き-せと [2] 【黄瀬戸】 桃山時代に美濃で焼かれた陶器。黄釉(オウユウ)を用い,線刻・印花・櫛目(クシメ)などの文様を施したものや,銅緑色・鉄褐色の斑文のあるものが多い。
- こせと 【古瀬戸】 愛知県の瀬戸で鎌倉末期から室町末期頃まで焼かれた陶器。釉(ウワグスリ)は,灰釉(ハイグスリ)か飴釉(アメグスリ)が用いられている。 →古瀬戸(フルセト)
- こ-せと [0] [2] 【古瀬戸】 愛知県の瀬戸で鎌倉末期から室町末期頃まで焼かれた陶器。釉(ウワグスリ)は,灰釉(ハイグスリ)か飴釉(アメグスリ)が用いられている。 古瀬戸
- せと-うち 【瀬戸内】 瀬戸内海。また,その沿岸地方の称。
- せと-ぎわ ―ギハ [0] 【瀬戸際】 (狭い海峡と海との境目の意) 物事の成功・失敗の分かれ目。また,安危の分かれ目。「―に立つ」「人生の浮沈の―」「―政策」
- せと-ぐち [2] 【瀬戸口】 狭い海峡の入り口。
- せと-ぐろ [0] 【瀬戸黒】 美濃の黒釉陶器。茶碗が多く,半筒形で高台は低い。天正(1573-1592)年間,利休の好みで造られたといわれる。利休黒。天正黒。
- せと-だい ―ダヒ [2] 【瀬戸鯛】 スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。イサキの仲間で,体形は著しく側扁し,目が大きい。体は灰褐色で,体側に濃灰褐色の幅広い五条の横帯がある。食用となるが,まずい。本州中部以南に分布。
- せと-びき [0] 【瀬戸引き】 (外見が瀬戸物に似ていることから) 琺瑯(ホウロウ)引き。
- せと-もの [0] 【瀬戸物】 (1) 陶磁器の通称。主に畿内以東でいう。 (中国・四国・九州では唐津物という) (2) 「瀬戸焼」に同じ。
- せと-やき [0] 【瀬戸焼】 愛知県瀬戸市およびその周辺で作られる陶磁器の総称。鎌倉時代に加藤藤四郎景正が中国より陶法を伝え,日本陶器の起源となり,灰釉(ハイグスリ)・飴釉(アメグスリ)が発明され本格的窯業が始まった。桃山から江戸初期にかけて黄瀬戸・瀬戸黒・織部・志野など茶器の類が盛んになるとともに雑器も焼かれるようになり,さらに文化(1804-1818)初年,加藤民吉父子が染め付け磁器を始め
- ふる-せと [0] 【古瀬戸】 尾張国瀬戸の初代藤四郎作の陶器,および同種の黒い天目釉(テンモクユウ)の陶器の称。大瀬戸と小瀬戸がある。 古瀬戸
- あかし-の-せと 【明石の瀬戸】 明石海峡の古名。明石の門(ト)。((歌枕))「夜をこめて―を漕ぎ出ればはるかにおくるさを鹿の声/千載(秋下)」
- あせとり 【汗取り・汗袗】 汗を吸い取らせるためにじかに肌に着ける下着。﹝季﹞夏。
例文
- 彼女はせっせと編み物に精を出していた。
- 彼らはみんなお金を返せと叫んでいます。
- 今私は完璧に幸せというわけではない。
- 彼は私にお金をすぐに返せと要求した。
- 彼はずうずうしくも金を貸せといった。
- 動物達はせっせと木の実を集めていた。
- だがそれほど幸せというわけではない。
- お二人のお幸せとご繁栄を祈ります。
- 彼らはハチのようにせっせと働いた。