せめあぐむ 意味
- 【攻め倦む】
攻略の糸口がつかめず弱りきる。
「敵の抵抗が強くて,―・む」
- あぐむ 【足組む】 足を組んで座る。あぐらをかく。 「―・むとも寝まるとも,心まかせに打ちくつろぎて語りめせ/読本・双蝶記」 ; 【倦む】 物事に行きづまって,どうにもしようがなくなる。また,もてあます。あぐねる。現代では動詞の連用形の下に付いて用いられることが多い。 「攻め―・む」「考え―・む」「神曲の大いなる二巻には,我ほと―・みしが/即興詩人(鴎外)」
- まちあぐむ 【待ち倦む】 うんざりするほど長く待つ。待ちわびる。 「母の帰りを―・む」
- もてあぐむ 【持て倦む】 取り扱いに困る。 「元来―・みて,追ひいだしたき程なるゆゑ/当世書生気質(逍遥)」
- 尋ねあぐむ たずねあぐむ ⑤◎ 目的の場所に行き着くことができない。 「宿屋を―・んで,泣きさうに成つた/歌行灯(鏡花)」
- たずねあぐむ 【尋ねあぐむ】 目的の場所に行き着くことができない。 「宿屋を―・んで,泣きさうに成つた/歌行灯(鏡花)」
- せめ-あぐ・む [4] 【攻め倦む】 (動マ五 [四] ) 攻略の糸口がつかめず弱りきる。「敵の抵抗が強くて,―・む」
- せめあい 【攻(め)合い】 (1)互いに相手を攻めること。 (2)囲碁で,まだ活(イ)きていない一団の白・黒の石が,活きをはかって争っている状態。
- せめあう 【攻(め)合う】 互いに攻める。 「双方が全力をあげて―・う」 ; 【責(め)合う】 互いに相手を非難する。なじりあう。 「―・っても始まらない」
- 攻めあぐねる 攻め倦ねる
- あぐ 【上ぐ・揚ぐ・挙ぐ】 ⇒あげる ; 【鐖・逆鉤】 釣り針の針先の内側に逆向きに付いている突起。かかり。かえし。あぎと。
- せめ 【攻め】 敵や相手を攻めること。また,攻撃のしかた。 「守りから―に転じる」「まずい―」 ; 【責め】 〔動詞「せめる(責)」の連用形から〕 (1)こらしめなどのために加えられる肉体的・精神的苦痛。 「水火の―にあう」「―を食う」 (2)(他から負わされた)責任。任務。 「―を果たす」 (3)刀の鞘(サヤ)・扇子・唐傘などの端からはめて留めておくための金属の輪。せめ金具。
- くぐむ 【屈む】 ※一※ (動マ四) 〔「かがむ」の転〕 背を丸めて体を丸くする。かがむ。 「単衣(ヒトエ)の御衣を御ぐしこめ,ひき―・みて/源氏(夕霧)」 ※二※ (動マ下二) 前かがみに姿勢を低くする。かがめる。 「皆背を―・めてぞ立つたりける/太平記 17」
- つぐむ 【噤む・鉗む】 〔古くは「つくむ」と清音〕 口をとじる。黙る。 「固く口を―・む」
- めぐむ 【芽ぐむ・萌む】 (1)草木が芽を出す。芽吹く。 「柳が―・む」 (2)ある感情・考えなどがうまれる。 「今年一六才,春の心を―・みたる/人情本・英対暖語」 ; 【恵む・恤む】 〔「めぐし」と同源〕 (1)困っている人をあわれんで金品を与える。施す。 「少々の金を―・む」 (2)神仏・君主などが人々をいつくしむ。思いやる。 「国つ御神は旅行きもし知らぬ君を―・みたまはな
- わぐむ 【綰む】 たわめまげる。わがねる。 「緑衫(ロウソウ)はしも,あとのかたにかい―・みて/枕草子 201」