た 意味
- (1)五十音図タ行第一段の仮名。歯茎破裂音の無声子音と後舌の広母音から成る音節。
(2)平仮名「た」は「太」の草体。片仮名「タ」は「多」の末三画。
- 【手】
〔「て(手)」の交替形〕
て(手)。多く「手綱(タヅナ)」「手折る」「たなごころ(掌)」など複合した形でみられる。
- 【田】
(1)稲を栽培する耕地。多くは灌漑(カンガイ)設備を有し水稲栽培する水田をさす。たんぼ。
(2)水で作物を栽培する土地。
「わさび―」
――にも畦(アゼ)にも腥物(ナマグサモノ)つけて
溺愛して,むやみに物を与えること。田にもやろう畦にもやろう。
――を打・つ
田を耕す。田を打ち返す。
- 【他】
(1)それ以外の物事。別のこと。ほか。
「―に例がない」「―の問題にとりかかる」
(2)自分以外の人。ほかの人。他人。
「自―ともに認める」「―の人」
(3)ほかの所。別の所。よそ。
「―に移る」
- 〔古語の完了の助動詞「たり」の連体形「たる」からの転。中世以降の語〕
動詞・形容詞・形容動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ない」「たい」「らしい」「そうだ(様態)」「ようだ」「だ」「ます」「です」などの連用形に接続する。ただし,サ行以外の五段活用の動詞には,その音便の形に付く。また,ガ・ナ・バ・マの各行の五段活用の動詞に付く時は「だ」となる。
(1)動作・作用が過去の事柄であることを表す。
「大昔,この辺一帯は海だっ〈た〉」「去年,北海道に移っ〈た〉弟が,先月帰ってき〈た〉」
(2)動作・作用が完了したことを表す。
「やっと手紙を書き終えまし〈た〉」「飛行機は無事着陸し〈た〉」「日はすっかり沈ん〈だ〉」
(3)物事が実現することを表す。
「何年ぶりかで当地方にも雪が降っ〈た〉」「一番になっ〈た〉人には賞品をあげる」「シャボン玉が屋根までとん〈だ〉」
(4)物事や事態の確認を表す。
「見ると,それは若いスマートな青年であっ〈た〉」「国境の長いトンネルを抜けると雪国であっ〈た〉/雪国(康成)」
(5)(連体形を用いて)動作・作用がすんで,その結果が状態として存在していることを表す。てある。ている。
「壁にかけ〈た〉絵」「弟の写し〈た〉写真」「とがっ〈た〉鉛筆」「整っ〈た〉身なり」
(6)(終止形を用いて)(ア)強い決意・断言や軽い命令などを表す。
「承知しまし〈た〉」「わかっ〈た〉,わかっ〈た〉」「邪魔になるから,そこをどい〈た〉」(イ)疑問・質問などをもちかけることを表す。「今度の会合は何日でし〈た〉」「上りの列車は何時だっ〈た〉」
(7)仮定形「たら」は,接続助詞「ば」を伴わないで,それだけでも用いられる。(ア)仮定条件を表す。仮にそうであるならば。もしそうなったらば。
「雨が降っ〈たら〉,中止にする」「電話があっ〈たら〉メモしておいてくれ」「その本を読ん〈だら〉早く返してくれ」(イ)未来の確定条件を表す。「春になっ〈たら〉暖かくなる」(ウ)遠回しに命令する意を表す。主として女性が用いる。「早くお帰りになっ〈たら〉」「跡片付けだけはしとい〈たら〉」
- 動詞・形容詞などに付いて,語調を整える。
「―ばかる」「―やすい」「―ゆら」
- 〔格助詞「と」に係助詞「は」の付いた「とは」の転。「たあ」と長音にもなる〕
とは。
「そんな意地悪するなら,もうおまえ―遊ばないよ」「雨が降る―思わなかった」
→たあ(連語)
- た-た [1] 【多多】 (副) 多く。たくさん。多く「多多ある」の形で用いる。「この種の例が―あります」 ――ますます弁ず (漢書(韓信伝)) 事が多ければ多いほど巧みに処理する。また,多ければ多いほどよい。多多ますます善し。 (韓信が漢の高祖と将帥の力量について語ったとき,「陛下(高祖)は十万人程度の将器だが,自分は兵士の数は多ければ多いほどうまく指揮できる」と言ったという故事に
- あお-た アヲ― [0] 【青田】 (1) 田植えをしたイネの苗が生長し,一面に青々としている田。 [季] 夏。《山々を低く覚ゆる―かな/蕪村》 (2) 葉が青く実の熟していない田。 (3) 近世,京坂地方で,代金を払わないで芝居などを見物すること。また,その人。「いよ大根などと―がわるくしやれ/柳多留 88」
- あげ-た 【上げ田・高田】 高い土地にある田。 下田 「その兄―を作らば,汝命(イマシミコト)は下田(クボタ)を営(ツク)りたまへ/古事記(上訓)」
- あま-た [1] 【数多・許多】 (副) (名詞的にも用いる) (1) 数が多いさま。たくさん。多数。「―の尊い犠牲者を出した」「女御・更衣―さぶらひけるなかに/源氏(桐壺)」 (2) 程度がはなはだしいさま。たいへん。非常に。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき/万葉 1522」 (「あまる」「あます」などの語幹と同じ語源の「あま」に接尾語「た」の付いたものという)
- あら-た 【荒田】 荒れた田。久しく耕作しない田。あれた。「―に生ふるとみ草の花/風俗歌」
- いく-た [1] 【幾多】 (副) 数多く。たくさん。多く助詞「の」を伴って体言を修飾する。「―の辛酸をなめる」
- うい-た 【浮いた】 (連語) (連体詞的に用いる) (1) 恋愛に関する。「―噂はない」 (2) 軽薄な。浮わついた。「―調子」
- うえ-た ウヱ― [0] 【植(え)田】 (1) 田植えが終わったばかりの田。 [季] 夏。《―まだ空を映してゐるばかり/高浜年尾》 (2) 苗代で育てた苗を植える田。 蒔き田
- うき-た 【浮き田】 (「埿(ウキ)田」の意) 泥の深い田。「―の穂向き繁くしぞ思ふ/古今六帖 2」
- え-た ヱタ [0] (差別意識から「穢多」の字を当てた) 中世以降,賤民(センミン)視された一階層。特に江戸時代,幕藩体制の民衆支配の一環として,非人とともに最下層に位置づけられた人々。身分上四民の外に置かれ,皮革の製造,死んだ牛馬の処理,罪人の処刑・見張りなど末端の警察業務に従事させられ,城下はずれなどの特定の地域に居住させられた。1871年(明治4),法制上は「穢多」「非人」の称が廃止された
- おろ-た ヲロ― 【峰ろ田】 (「お」は峰,「ろ」は接尾語) 丘の上にある田。「安波をろの―に生はるたはみづら/万葉 3501」
- かく-た [1] 【覚他】 (仏) 悟った者が他者を教え導いて悟らしめること。 自覚
- かた-た [0] 【堅田】 水が乾ききって堅くなった田。
- かど-た 【門田】 (1) 屋敷周辺,特に,門の前にある田。「夕されば―の稲葉おとづれて/金葉(秋)」 (2) 中世,武士・土豪の直営田。居館に近い良田が多く免田とされたので,在地領主支配の根拠となった。土居。堀の内。かどんだ。もんでん。
- かり-た 【刈り田】 稲を刈ったあとの田。 [季] 秋。「我が門の―のねやにふす鴫の/新古今(冬)」
例文
- この鍵をマットの下で見つけたんですが。
- 息を深く吸ったり吐いたりしてください。
- 息を深く吸ったり吐いたりしてください。
- 彼女はしまいには入院するはめになった。
- 猫がいなくなるとネズミたちが遊びだす。
- 父は私が山へ1人で行くことに反対した。
- あなたは上手に踊れるようになるだろう。
- アリスさんはダイエットをしようとした。
- ワインもう一本買ってくればよかったね。
- その髪型が瞬く間に若者の間に広まった。