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だす 意味

読み方:
"だす"の例文"だす"の英語"だす"中国語の意味

意味モバイル版携帯版

  • 【出す】
    〔「いだす」の転。中世頃から用いられた〕
    (1)中にあったものを外へ,または,人に見える所に,移す。
    ⇔入れる
    「冷蔵庫から牛乳を―・す」「かばんから書類を―・す」「ゴミを家の前に―・す」「うみを―・す」「銀行へ行ってお金を―・して来る」
    (2)外の方へ出っぱらせる。突き出す。
    ⇔引っ込める
    「脈をみますから左手を―・してください」「窓から顔を―・す」「庇(ヒサシ)を深く―・す」
    (3)人に見える場所に設置・掲示・展示する。
    ⇔引っ込める
    「へいに掲示を―・す」「見本をウインドーに―・す」「看板を表に―・す」
    (4)おおわれていた物を露出させる。
    ⇔隠す
    「白い歯を―・して笑う」「真相を明るみに―・す」「木が芽を―・す」
    (5)世の中に広く発表する。
    「同人誌を―・す」「新製品を―・す」「広告を―・す」「一〇〇万円寄付しますが,私の名前は―・さないでください」
    (6)乗り物を出発,または運行させる。
    「臨時列車を―・す」「迎えの車を―・す」「波が高いので船を―・すことができない」
    (7)店舗をある場所に設ける。
    「駅前に店を―・す」
    (8)人や動物を内側から外へ,またはよく見える所に,移す。
    ⇔入れる
    「子供を外へ―・す」「犬を庭に―・す」
    (9)人をいつもいる場所から,離れた所へ行かせる。
    「息子を東京へ―・してやる」
    (10)自分の子供を,他の家族の一員となるよう家族から離れさせる。送り出す。
    「娘を嫁に―・す」「息子を奉公に―・す」
    (11)学校を卒業させる。
    「大学まで―・した」
    (12)人々を接待するところに仕事に行かせる。
    「娘を店に―・す」「若い子をお座敷に―・す」
    (13)多くの人々が見たり聞いたりするものに登場させる。
    「子供をピアノの発表会に―・す」「社員をテレビに―・す」「絵を展覧会に―・す」
    (14)人の前に連れて来る。
    「『社長を―・せ』とわめいている」「責任者を電話口に―・してください」
    (15)客などに,飲食物や金品を供する。与える。
    「来客にお茶を―・す」「客におしぼりを―・す」「社員にボーナスを―・す」
    (16)金を支払う。(ア)代金を支払う。
    「一万円―・して買ったネクタイ」「学資を親に―・してもらう」(イ)ある事業のための費用を負担する。出資する。拠出する。「会社設立の資金を―・す」「みんなで金を―・す」
    (17)物をしかるべき所に渡す。差し出す。提出する。
    「スーツをクリーニングに―・す」「入学願書を―・す」「答案を―・す」
    (18)手紙・小包などを発信・発送する。
    「恩師に手紙を―・す」
    (19)活字になったものや話などの中に登場させる。
    「家庭内のことを職場で話題に―・す」
    (20)ある集団が役員を選出する。また,ある場所が,結果として,世の中で活躍している人を生みだす。
    「本県からは総理大臣を二人―・している」「クラスごとに PTA の役員を―・してください」
    (21)論理の結論や根拠を明らかにして提示する。
    「まだ結論を―・すには早すぎる」「この問題に明確な答えを―・すのはむずかしい」「各自,意見を―・してください」「そんなことを言うなら証拠を―・せ」
    (22)感情を表面に表す。
    「彼女はすぐに感情を顔に―・す」「不満を口に―・す」
    (23)内に秘められている能力を発揮する。
    「さあ,元気を―・して」「あまりスピードを―・すな」「もっと大きな声を―・しなさい」
    (24)体内にある液体をそとにあふれ出させる。
    「涙を―・す」「汗を―・す」
    (25)ある現象や事態を発生させる。結果としてそうなる場合にもいう。
    「火事を―・す」「熱を―・す」「赤字を―・す」「一〇人の怪我人を―・した事故」「余りを―・す」「新記録を―・した K 選手」「このピアノはいい音を―・す」
    (26)それらしい雰囲気や特徴が表れるようにする。
    「もっと感じを―・して台詞(セリフ)を言ってください」
    (27)命令・依頼などの指示・働きかけを行う。
    ⇔取り消す
    「問屋に注文を―・す」「生徒に宿題を―・す」「部下に指示を―・す」「気象台が大雨警報を―・す」「部長がこの企画にゴー-サインを―・した」
    (28)(動詞の連用形の下に付いて)(ア)…し始める意を表す。
    「車が動き―・す」「雨が降り―・す」(イ)外へ移動するよう,または外へ現れるようにする。「道路へとび―・す」「外へはみ―・す」「姿を照らし―・す」
    〔「出る」に対する他動詞〕
    ‖可能‖ だせる
    ︱慣用︱ 顎を―・足を―・顔を―・口を―・地金を―・舌を―・尻尾を―・駄目を―・ちょっかいを―・角を―・手を―・暇を―・襤褸(ボロ)を―/噯(オクビ)にも出さない
    出すことは舌(シタ)を出すのも嫌(キラ)い
    非常にけちであることのたとえ。

  • 【堕す】
    ※一※ (動サ五)
    〔サ変動詞「堕する」の五段化〕
    「堕する」に同じ。
    「通俗に―・す」
    ※二※ (動サ変)
    ⇒だする

  • 〔「でやす」の転。近世上方語〕
    軽い丁寧の意を持った断定を表す。です。
    「どいつも銭のねえふう〈だす〉/洒落本・中洲之華美」「夫だがいまつからあ半ん端〈だす〉/洒落本・真女意題」
    〔現代では大阪その他の方言として用いられる〕

  • あだす    荒らす。他の動詞の連用形の下に付いて,その動作をはげしくする意に用いる。 「天雲をほろに踏み―・し鳴る神も/万葉 4235」
  • いだす    【出だす】 (1)人や物を中から外へ移動させる。 「帳の内よりも―・さずいつき養ふ/竹取」 (2)かげに隠れていたものを,表面に現れるようにする。目に見えるようにする。 「杯(サカズキ)の皿に歌を書きて―・したり/伊勢 69」「世の人聞きにこの事―・さじ,とせちにこめ給へど/源氏(行幸)」 (3)それまでなかったものを,出現・発生させる。 「きのふ事―・したりし童(ワラワベ)捕ふべ
  • くだす    【下す・降す】 (1)高い地位や,権威ある地位にある者が命令・判決などを申し渡す。《下》「判決を―・す」「厳罰を―・す」「この人の領にてあるべきよし,仰せ―・されにければ/大鏡(師尹)」 (2)はっきりとした判断をする。《下》「決断を―・す」「評価を―・す」「君はいやに邪推を―・して/当世書生気質(逍遥)」 (3)戦いやスポーツの試合で,相手を負かす。攻め落とす。 「強敵を―・す」「城
  • けだす    【蹴出す】 (1)けって出す。 「長襦袢の赤いのを月の光に―・して走る/続風流懺法(虚子)」 (2)何とか工面して金などをひねり出す。 「やりくりして五万円ほど―・す」
  • しだす    【仕出す・為出す】 (1)物事をし始める。とりかかる。 (2)料理を作って注文先に届ける。仕出しをする。 「料理は必ず青柳から―・した/渋江抽斎(鴎外)」 (3)作り出す。考え出す。創始する。 「安部川紙子に縮緬(チリメン)を―・し/浮世草子・永代蔵 3」 (4)財産を作り上げる。かせぎだす。 「多助が身代を―・しますには/塩原多助一代記(円朝)」 (5)やってのける。しでかす
  • ただす    【糺・只洲】 京都市左京区,高野川と賀茂川との合流点にあった地名。糺の神が鎮座。 ; 【正す】 〔形容詞「正し」と同源〕 (1)間違っているものを改める。 「誤りを―・す」 (2)きちんと整える。 「姿勢を―・す」「威儀を―・す」「襟を―・す」「喜びの涙ともすれば落ちつつ目をさへのごひ―・して/源氏(若菜下)」 (3)道理にかなっているかどうかをはっきりさせる。 「是非を―
  • だすう    【打数】 野球で,打者が犠打・四死球と,打撃妨害・守備妨害によって一塁を得た場合を除いた打席の数。打撃数。アット-バット。 →打席数
  • だする    【堕する】 好ましくない傾向・状態になる。おちる。 「マンネリに―・する」
  • にだす    【煮出す】 水煮をして成分を出す。 「昆布を―・して,だしをとる」
  • まだす    【遣す】 〔「まゐる(参)」の連用形に「いだす(出)」の付いた「参出(マヰイダ)す」の転か〕 (1)使いを目上の人のところに遣わす。さし遣わす。 「五百野皇女を―・したまひて/日本書紀(景行訓)」 (2)献上する。奉る。 「幣帛(イワイノミテグラ)を諸の神祇にあかち―・す/日本書紀(天武訓)」
  • みだす    【乱す】 きちんとしたものを混乱した状態にする。 「列を―・す」「髪を―・す」「風紀を―・す」「心を―・される」 〔「乱れる」に対する他動詞〕 ‖可能‖ みだせる ; 【見出す】 (1)見始める。 「映画を―・す」 (2)見つけ出す。見いだす。[ヘボン]
  • もだす    【黙す】 〔「黙(モダ)」の動詞化〕 (1)ものを言わない。だまっている。黙(モク)する。 「姫の思ひ給はん程のおぼつかなくて―・しつ/即興詩人(鴎外)」 (2)何もせずにそのままにしておく。黙過する。 「げにも山門の訴訟は―・しがたし/平家 1」 →もだしがたい
  • 下だす    打ち取る; 遣っつける; 討ち止める; 破る; 粉砕する; 押退ける; 倒す; 遣付ける; やっ付ける; 撃摧する; 討ち破る; 撃破する; ぶっ潰す; 降す; 下す; なぎ倒す; やっつける; 一本取る; 制勝する; 撃破る; 薙ぎ倒す; 仆す; 打取る; 打破る; うち倒す; 遣っ付ける; 打ち倒す; 撃砕する; 討破る; 撃ち破る
  • 仕だす    やり出す; 取っかかる; 為だす; 取り掛る; 試みる; 懸る; 乗り掛る; 取掛かる; 乗りかかる; 打掛る; 取り掛かる; 乗出す; 押っ始める; 取付く; 打ちかかる; アプローチする; 取っ掛かる; 取りかかる; 仕懸かる; 仕懸る; 遣り出す; 乗掛る; 着手する; 発動する; 掛かる; 乗掛かる; 仕掛る; 乗り掛かる; 取っ掛る; 乗りだす; 仕掛かる; し掛る; 取りつく; 始

例文

  • 猫がいなくなるとネズミたちが遊びだす
  • 彼女はもう少しでなきだすところだった。
  • 空港まで迎えの車をだすように手配した。
  • 彼らはその場所を見つけだすのに苦労した。
  • その果物はまだすっぱすぎて食べられない。
  • このことがよい人間関係を生みだす
  • 彼らは遅かれ早かれそれを見つけだすだろう。
  • ポテチを食べだすと止まらないの。
  • 奴隷たちは宗教に活力を見いだす
  • 探せ、さらば見いだすであろう。
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