つけ 意味
- 【付け・附け】
〔動詞「付ける」の連用形から〕
※一※ ② (名)
(1)勘定書き。請求書。書きつけ。
「―をまわす」
(2)現金払いでなく,後日まとめて勘定することにして帳簿につけておくこと。
「―で買い物をする」「この店は―がきく」
(3)歌舞伎で,見得(ミエ)・駆け足・打擲(チヨウチヤク)・立ち回りなどの時,上手(カミテ)横で大道具方または狂言方が,拍子木に似た柝(キ)で板を打つこと。また,その拍子。つけ拍子。
(4)「付け帳」の略。
(5)(普通「ツケ」と書く)囲碁で,相手の石に単独で接触させて打つ手。
(6)理由。口実。
「赤児を―に転寝(ゴロネ)しては/露小袖(乙羽)」
(7)手紙。
「此中(コンジユウ)―をよこした女(アマ)よ/滑稽本・浮世床(初)」
(8)その人についてまわる運。
「ここは―が悪い。又さきへ行つて飲みやれ/滑稽本・膝栗毛 8」
(9)連歌・俳諧で,「付合」に関するすべての事象(付心・付所・付味など)をさしていう語。
(10)名詞の下に付いて,それを付けることの意を表す。
「かざり―」「袖―」
→につけ(連語)
※二※ (接尾)
動詞の連用形に付いて,し慣れていることの意を表す。
「行き―の店」
――が回って来る
〔あとから請求書が回ってくる意から〕
悪いことや無理をしたことの報いが現れる。
- つけ-つけ [2] (副) 遠慮や手加減をしないでものを言うさま。無遠慮にものを言うさま。ずけずけ。「―(と)小言を言う」「真個(ホント)の歌は柄に無いの,と―云ふ/婦系図(鏡花)」
- つけつけ 遠慮や手加減をしないでものを言うさま。無遠慮にものを言うさま。ずけずけ。 「―(と)小言を言う」「真個(ホント)の歌は柄に無いの,と―云ふ/婦系図(鏡花)」
- あじ-つけ アヂ― [0] 【味付け】 (名)スル 食べ物に味をつけること。また,味をつけたもの。「あっさりと―する」
- あつけ 【暑気】 (1)夏の暑さ。しょき。 「―に,いたう涼みすぐして/寝覚 5」 (2)暑さのためにからだが衰弱すること。しょきあたり。 「女君は―に悩ましうて見給はねば/落窪 3」
- あて-つけ [0] 【当て付け】 あてつけること。あてこすり。「あれは私に対する―だ」
- あと-つけ 【後付け・跡付け】 (「あとづけ」とも) (1) 客を乗せた馬の尻に荷物をつけること。また,その荷物。「新羅琴(シラギゴト),―に長国(オサクニ)・国宗の大小はなさず/浮世草子・武道伝来記 6」 (2) 付き添って身の回りの世話などをする人。付き人。「置手拭(オキテヌグイ)して―の男を待合はせ/浮世草子・一代男 3」 (3) 太鼓持ち。幇間(ホウカン)。 (4) つけ加えること。追
- いい-つけ イヒ― [0] 【言(い)付け】 (1) 命令。指示。「親の―をよく守る」 (「命令」と比べて,私的な場合や事がさほど重大でない場合に使う) (2) 告げ口。「―口」
- いき-つけ [0] 【行(き)付け】 ゆきつけ
- いた-つけ [4] [0] 【板付け】 (1) 「板付け釘(クギ)」の略。 (2) 「板付け草履(ゾウリ)」の略。
- うえ-つけ ウヱ― [0] 【植(え)付け】 (名)スル 苗や苗木を植えること。多く田植えにいう。
- うけ-つけ [0] 【受付】 (名)スル (1) 申し込みや願書などを受け付けること。「願書の―」「九時から―する」 (2) 用件を受け継いだり,取り次いだりする場所。また,その係の人。「会社の―で尋ねる」
- うち-つけ 【打ち付け】 (形動) [文] ナリ (1) 急に物事が起こるさま。いきなり。突然。だしぬけ。「―な申し入れ」「この君は,…―にも言ひかけ給はず/源氏(東屋)」 (2) 露骨なさま。むきだし。無遠慮。「―に過ぎし言(コトバ)を二人ともに快からず思へば/金色夜叉(紅葉)」 (3) (ア)ある事がきっかけになって,急に物事が起こるさま。即座。早速。とたん。「ほととぎす人松山に鳴くなれば
- うつけ 【空け・虚け】 (1)中がうつろなこと。から。 (2)(「躻」とも書く)ぼんやりしていること。うっかりしていること。また,そういう人。まぬけ。 「この―め」
- うら-つけ [0] [4] 【裏付け】 (1) 「裏付き」に同じ。 (2) 「裏付け草履(ゾウリ)」の略。
- えつけ 【絵付け】 陶磁器に着画すること。
例文
- この鍵をマットの下で見つけたんですが。
- 僕は彼女の電話番号を手帳に書きつけた。
- それは残酷な運命の極めつけの例である。
- さて、どこから手をつければいいのやら。
- 正確にはどこでそれを見つけたのですか。
- 彼は偶然この古銭を骨董品店で見つけた。
- 私は三十年間父がつけた日記を見つけた。
- 私は三十年間父がつけた日記を見つけた。
- 君は彼女の感情をふみつけにしているよ。
- タケシはめきめき数学の力をつけている。