つりあげる 意味
- 【吊り上げる・釣(り)上げる】
(1)つって上に持ちあげる。
「鉄骨をクレーンで―・げる」「土俵中央で相手を高々と―・げる」
(2)上方に引き上げた状態にする。
「目を―・げて怒る」
(3)物の値段を人為的に上げる。
「値段を―・げる」
- 【釣(り)上げる】
魚を釣って捕らえる。
「鯛を―・げる」
- まつりあげる 【祭り上げる】 (1)尊いものとしてあがめる。 (2)まわりの者がおだてるようにしてある地位につける。 「会長に―・げる」 (3)おだてあげる。 「師匠,師匠と―・げる」
- つりあげ 【吊り上げ】 歌舞伎で,仕掛けによって俳優をつり上げること。また,その仕掛け。種々の仕掛けがある。
- うりあげる 【売(り)上げる】 (1)売り尽くす。 「予定数を―・げる」 (2)売る。また,売って総計がその額になる。 「一日に軽く一〇〇万を―・げる」
- おりあげる 【織り上げる】 織って仕上げる。 「一年かけて―・げた帯」
- かりあげる 【刈(り)上げる】 (1)後頭部の頭髪を下から上に次第に長く残るように刈る。 (2)草などを刈り終える。また,残らず刈る。 ; 【借(り)上げる】 目上の者が目下の者から,または官庁が民間から金品を借りる。 「民家を―・げて宿舎にあてる」
- きりあげる 【切(り)上げる】 (1)適当なところで区切りをつけて終わりにする。切りをつける。一段落つける。 「この辺で―・げよう」 (2)計算で,求める位に満たない端数を取り去り,求める位に一を加える。 ⇔切り捨てる 「端数を―・げる」 (3)通貨の対外価値を引き上げる。 ⇔切り下げる
- くりあげる 【繰(り)上げる】 (1)上または前に順に移す。 「次点を―・げて当選とする」「硝子戸を―・げて/金色夜叉(紅葉)」 (2)期日を予定より早くする。 「予定を一週間―・げて帰国する」 ⇔繰り下げる
- けりあげる 【蹴り上げる】 (1)けって下から上にあげる。 「ボールを―・げる」 (2)上にあるものを下からける。 「下腹を―・げる」
- すりあげる 【刷(り)上げる】 印刷をし終える。 「チラシは今日中に―・げる」
- せりあげる 【迫り上げる】 下から上へ,徐々に押し上げる。 「舞台の中央に―・げる」 ; 【競(り)上げる】 競り売りで,競って値段を高くしてゆく。 「値を―・げる」
- そりあげる 【剃り上げる】 (1)上の方へ剃る。 「ひげを―・げる」 (2)剃ることが終わる。
- とりあげる 【取(り)上げる】 (1)下にある物を手に取って持ち上げる。 「手もとの書類を―・げる」 (2)意見・申し出などを聞き入れる。受理する。採用する。 「その案は―・げられなかった」 (3)相手が持っている物を奪い取る。 「子供のおもちゃを―・げる」 (4)財産・地位などを没収する。召し上げる。 「官位を―・げる」 (5)税金などを徴収する。取り立てる。 「追徴金を―・げられる
- ぬりあげる 【塗(り)上げる】 すっかり塗る。塗り終える。
- ねりあげる 【練(り)上げる・錬り上げる】 (1)十分練って仕上げる。 「餡(アン)を―・げる」 (2)計画・文章などを何度も修正してよいものに仕上げる。 「十分―・げた文章」
- のりあげる 【乗(り)上げる】 船や車が進行中,物に当たって,はずみでその上に乗ってしまう。 「船が暗礁に―・げる」「車が歩道に―・げる」
例文
- やがて、将軍の御膳酒と指定された伊丹酒のように、他所酒の名声が高くなり価格がつりあげると、逆に京都酒の樽にわざわざ伊丹酒の銘を焼印し、あたかも他所酒であるかのように偽装表示して京都で高く売るといった逆転現象も江戸時代後期には起こった。