ならす 意味
- 【習す】
〔「ならす(慣・馴)」と同源〕
習わせる。
「十余日と定めて舞ども―・し/源氏(若菜下)」
- 【生らす】
果実を実らせる。
「枝もたわわに実を―・す」
- 【均す・平す】
(1)たいらにする。
「火鉢の灰を―・す」「草木を踏み―・して/日本書紀(崇神訓注)」
(2)平均する。
「―・すと一科目六五点になる」
‖可能‖ ならせる
- 【鳴らす】
(1)音が出るようにする。
「クラクションを―・す」「発車ベルを―・す」「一日中ラジオを―・している」
(2)あるすぐれた能力によって評判をとる。
「強打で―・した選手」
(3)取り立てて言う。
「不平を―・す」
(4)音を立て屁(ヘ)をひる。おならをする。
「いとたかやかに―・して侍けるに/大鏡(時平)」
‖可能‖ ならせる
︱慣用︱ 牙(キバ)を―・舌を―・鼻を―・非を―
- いいならす 【言(い)慣らす】 「いいならわす」に同じ。 「日常―・した言い方」
- うちならす 【打(ち)鳴らす】 たたいて鳴らす。 「半鐘を―・す」
- かいならす 【飼い馴らす】 (1)(野獣や野鳥を)飼って,人の指示に従うようにしつける。なつくようにする。 「鷹を―・す」 (2)(比喩的に)人をうまく扱って,言いなりになるようにする。てなずける。
- かきならす 【掻き均す】 砂や灰などをかいて平らにする。 ; 【掻き鳴らす】 弦楽器を弾き鳴らす。弾奏する。 「ギターを―・しながら歌う」
- ききならす 【聞き馴らす】 常に聞いて耳にならす。 「この―・したる琴をさへや/源氏(明石)」
- てならす 【手慣らす・手馴らす】 (1)使いならす。手になじませる。 「かの―・し給へりし螺鈿(ラデン)の箱なりけり/源氏(夕霧)」 (2)てなずける。飼いならす。 「恋ひわぶる人の形見と―・せば/源氏(若菜下)」
- のりならす 【乗り馴らす】 馬などを訓練して乗馬用の馬とする。 「荒馬を―・す」
- ひきならす 【弾(き)鳴らす】 楽器を弾いて鳴らす。演奏する。 「ギターを―・す」
- ふきならす 【吹(き)鳴らす】 吹いて鳴らす。 「角笛を―・す」 ‖可能‖ ふきならせる
- ふみならす 【踏み均す】 (1)踏んで平らにする。 「門口を―・す」 (2)何度も行き来する。 「―・す跡とは見えて/夫木 16」 ; 【踏(み)鳴らす】 踏んで音を立てる。踏みとどろかす。 「床を―・す」
- みならす 【見慣らす・見馴らす】 見なれるようにする。 「かしこに渡りて―・し給へ/源氏(若紫)」
- めならす 【目馴らす】 見なれるようにする。なじませる。 「ありしよりけに―・す人々の/源氏(幻)」
- 押しならす 押し均す; 平均する; 均す; 押均す; 均らす
- 掻きならす プレイする; 奏でる; 弾奏する; 弾く; 掻き鳴らす; 吹弾する; 掻鳴らす; プレーする; 弾じる; 掻鳴す; 奏する; かき鳴らす; 演奏する; 奏楽する
- 異ならす 入換える; チェンジする; 修整する; 決直す; 入替える; 決めなおす; 置きかえる; 付替える; 奪胎する; 繰りかえる; 改築する; 挿げ替える; 改変する; 入れかえる; 模様替する; 変換する; 変える; 変換える; 挿げかえる; 変化する; 改む; 切替える; 改定する; 変造する; 換える; 改める; 入れ換える; 修正する; スイッチする; 切換える; 決め直す; 動かす; 変
例文
- 私ならすぐに出発することをすすめる。
- 彼ならすごいことをやらかしそうだ。
- なぜならすぐに割れてしまうから。
- 君がやったのと違うやり方で僕ならするだろう。
- その土地をならすのにブルドーザーが使われた。
- 神は男たちに飼いならすため、女たちを創った。
- 米はそこならすぐさばける。
- あなたはここにいるくらいならすぐに出発した方がいいですよ。
- いずれは我々すべてを飼いならすでしょう
- 僕ぐらい有名ならすぐ集まると思ったけど