ぬくぬく 意味
- 【温温】
(多く「と」を伴って)
(1)体の中まで暖かく心地良いさま。
「―と布団にくるまっている」
(2)苦労がなく,のんびりするさま。
「親もとで―と暮らす」
(3)(食べ物などが)できたてで,あたたかいさま。
「―のごはん」
(4)平然としているさま。ずうずうしいさま。ぬけぬけ。
「此の孫右衛門を―とだまし/浄瑠璃・天の網島(中)」
- ぬくぬくと 暖かく; ぬくく
- ぬく 【温】 〔形容詞「ぬくい」の語幹から〕 人をののしっていう語。のろま。うすのろ。 「そこな―め/浄瑠璃・鑓の権三(上)」 ; 【抜く】 ※一※ (動カ五[四]) ❶物を引き出す。 (1)生えている物,はまっている物などを,引っぱって取り出す。 「とげを―・く」「庭の雑草を―・く」「ビールの栓を―・く」「刀を―・く」 (2)(ポケット・かばんなどの中の金品を)ひそかにすり取
- ぬく-ぬく [1] 【温温】 (副) (多く「と」を伴って) (1) 体の中まで暖かく心地良いさま。「―と布団にくるまっている」 (2) 苦労がなく,のんびりするさま。「親もとで―と暮らす」 (3) (食べ物などが)できたてで,あたたかいさま。「―のごはん」 (4) 平然としているさま。ずうずうしいさま。ぬけぬけ。「此の孫右衛門を―とだまし/浄瑠璃・天の網島(中)」
- いぬく 【射貫く】 射た矢がねらった物を貫き通す。射通す。 「胸板を―・く」 ‖可能‖ いぬける
- しぬく 【為抜く】 最後までする。なしとげる。ことごとくする。 「さんざん苦労を―・く」
- ぬくい 【温い】 (1)あたたかい。ぬくとい。﹝季﹞春。 「こりやあ何だか―・いではないか/当世書生気質(逍遥)」 (2)愚かである。 「談議は―・い波寄する磯/当流籠抜」 〔おもに関西地方など西日本で用いる〕 ﹛派生﹜——さ(名)
- ぬくく 暖かく; ぬくぬくと
- ぬくし 【温し】 ⇒ぬくい
- ぬくみ 【温み】 あたたかみ。 「布団に―が残っている」
- ぬくむ 【温む】 ⇒ぬくめる
- ぬくめ 【温め】 〔動詞「温(ヌク)める」の連用形から〕 寒い時期,川に枯れ木などを沈め,魚がその中にこもるのを獲る漁法。
- ぬく・い 【温い】 (形) [文] ク ぬく・し (1) あたたかい。ぬくとい。 [季] 春。「こりやあ何だか―・いではないか/当世書生気質(逍遥)」 (2) 愚かである。「談議は―・い波寄する磯/当流籠抜」 (おもに関西地方など西日本で用いる) [派生] ――さ(名)
- ぬく・し 【温し】 (形ク) ぬくい
- ぬく・む 【温む】 (動マ下二) ぬくめる
- ぬく・める [3] 【温める】 (動マ下一) [文] マ下二 ぬく・む あたためる。あたたかくする。「されば,是にて少し腹を―・めて息をつく/咄本・昨日は今日」
例文
- 冬の朝は、布団にすっぽりもぐっていつまでもぬくぬくしていたい。
- 冬はぬくぬくしましたが 夏はとても暑くなりました
- 火の玉バージョン(2巻)、ぬくぬくバージョン(19巻)が登場。
- マツイ、キヨハラを引率して、よくシーズン中にも関わらず遊びに出かけ、またキャンプではサボって、3人でぬくぬくコタツに当たっている描写がよく見られた。
- 父との和解をすすめた順子夫人を「両親の揃った家にぬくぬくと育ったお前に、俺の苦しみなんて分かってたまるか」と斬り捨て、兄が急死した時には「俺は孤児になった、孤児になった」と嘆き、悲しんだ。
- またリトルボーイ展では「父親たる戦勝国アメリカに去勢され温室でぬくぬくと肥えつづけた怠慢な子供としての日本と、そうした環境ゆえに派生した奇形文化としてのオタク・カルチャー」、「それがゆえにオタク・カルチャーのきっかけはアメリカにもあるのだ」との考えが提示された。