むく-むく 意味
読み方:
意味携帯版
- [1] (副)
(1)雲・煙などが重なり合ってわき出るさま。「入道雲が―(と)わき上がる」
(2)感情などが高まるさま。「怒りが―(と)頭をもたげてきた」
(3)起き上がるさま。「―(と)起き上がる」
(4)柔らかいものが厚くふくらんでいるさま。「―と肥つた,赤ちやけた狗児(イヌコロ)が/平凡(四迷)」
(5)もそもそとうごめくさま。「柳之助の夜着が―と動いたので/多情多恨(紅葉)」
- むく 【椋】 姓氏の一。 ; 【尨】 毛がふさふさと生えていること。むく毛。 ; 【椋】 (1)ムクノキのこと。 (2)ムクドリの略。 ; 【向く】 ※一※ (動カ五[四]) (1)顔がある物に面する。また,そうなるように動く。 「窓の方を―・く」「右―・け右」 (2)物がある方向を指す。物の正面があるものに面する位置にある。 「南を―・いている建物」 (3)体や気持
- むくむく (1)雲・煙などが重なり合ってわき出るさま。 「入道雲が―(と)わき上がる」 (2)感情などが高まるさま。 「怒りが―(と)頭をもたげてきた」 (3)起き上がるさま。 「―(と)起き上がる」 (4)柔らかいものが厚くふくらんでいるさま。 「―と肥つた,赤ちやけた狗児(イヌコロ)が/平凡(四迷)」 (5)もそもそとうごめくさま。 「柳之助の夜着が―と動いたので/多情多恨(紅葉)
- むくむくし 非常に気味が悪い。恐ろしい。 「―・しく聞きならはぬ心地し給ふ/源氏(東屋)」
- むくむく・し (形シク) 非常に気味が悪い。恐ろしい。「―・しく聞きならはぬ心地し給ふ/源氏(東屋)」
- おむく 【御無垢】 ※一※ (形動) 世慣れてなくてうぶなさま。 「―な品のよい女郎でござりやす/洒落本・契国策」 ※二※ (名) うぶな娘。 「あの様なしやれ者より,―むくの手いらずをだかせうぞ/浄瑠璃・今宮心中(中)」
- お-むく 【御無垢】 ■一■ (形動) [文] ナリ 世慣れてなくてうぶなさま。「―な品のよい女郎でござりやす/洒落本・契国策」 ■二■ (名) うぶな娘。「あの様なしやれ者より,―むく の手いらずをだかせうぞ/浄瑠璃・今宮心中(中)」
- かけ-むく [2] 【掛け無垢】 葬式のとき,棺にかける白無垢の衣服。
- きん-むく [0] 【金無垢】 混ざり物のない金。純金。
- ぎん-むく [0] 【銀無垢】 混ざり物のない銀。純銀。
- しろ-むく [0] 【白無垢】 (1) 和服で,上着・下着・小物がすべて白である服装。また,表・裏ともに白で仕立てた衣服。婚礼衣装のほか神官・僧侶が用いる。 (2) 染めてない,白い反物。主に絹についていう。
- そむく 【背く・叛く】 ※一※ (動カ五[四]) 〔「背(ソ)向く」の意で(6) が原義〕 (1)人の意志にしたがわない。命令や意向に反する。 「師の教えに―・く」「国王の仰ごとを―・かば,はや殺し給ひてよかし/竹取」 (2)裏切る。反逆する。 「主君に―・く」 (3)(世間・人などから)はなれる。すてる。 「世を―・く(=出家スル)」 (4)決まりなどに違反する。反する。 「約束
- でむく 【出向く】 自分の方から出かけて行く。 「わざわざ―・くことはない」 ‖可能‖ でむける
- はむく 【歯向く・刃向く】 はむかう。敵対する。 「―・いたる兵は四方へばつとぞ逃げにける/謡曲・景清」 ; お世辞をいう。へつらう。 「お客も船宿衆につれるもんだよ,と半兵衛に―・く/洒落本・嘉和美多里」
- みむく 【見向く】 その方を向いて見る。関心をもってみる。ふりむく。 「折々―・けば眩(マバ)ゆさうにして/多情多恨(紅葉)」
- むくい 【報い・酬い】 〔動詞「報いる」の連用形から〕 (1)よいことあるいは悪いことをした結果として,身に受けるもの。果報。 「悪行の―を受ける」 (2)お礼をすること。また,労苦に対する償い。報酬。 「何の―も求めない」「我は此人々に―せんとおもふに/即興詩人(鴎外)」 (3)因縁(インネン)によって受ける果報。 「前(サキ)の世の―にこそ侍るなれば/源氏(須磨)」 (4)仕返し。