仕切り 意味
- しきり ◎
(1)しきること。へだてを設けること。また,そのへだて。
「部屋の―」
(2)取引・帳簿などをある時点で区切って締めること。決算すること。
(3)相撲で,土俵上の両力士が互いに呼吸を合わせながら立ち合いの身構えをすること。
(4)取引所を通さないで,証券業者が顧客と株の売買を行うこと。現在は禁止されている。仕切り売買。
(5)「仕切り金」の略。
「親父が塩梅(アンベイ)が悪りいので,手前往つて―を取つて来うと云ふので/塩原多助一代記(円朝)」
- 中仕切り なかじきり ③ (1)部屋の内部の仕切り。 (2)箱などの内部の仕切り。 「―の板」
- 仕切り値段 しきりねだん ④ (1)売買の成立した値段。 (2)清算取引で,建て玉(ギヨク)の転売や買い戻しをして建て玉を整理する際の値段。
- 仕切り場 しきりば ◎ (1)仕切り屋の作業場。廃品を取引したり整理したりする所。 (2)江戸時代から明治にかけて,芝居小屋の鼠木戸の側にあって,金主・帳元・会計方などが詰め,一切の会計を扱った所。また,そこに詰めている手代をもいう。
- 仕切り壁 板張り; 仕切り; 隔壁
- 仕切り売買 しきりばいかい ④ 取引所を通さないで,証券業者が顧客の株の売買を行うこと。証券取引法上,禁止されている。 →売買(バイカイ)
- 仕切り屋 しきりや ◎ 廃品回収業者が集めた廃品を種類ごとに仕分けて売り払う職業。また,その人。
- 仕切り帳 しきりちょう ◎ 取引の決算をする帳簿。
- 仕切り書 仕切書
- 仕切り板 しきりいた ④ (1)間をへだてる板。 (2)船体の動揺による荷物の移動を防ぐため,船倉内に船体の中心線に沿って設ける板。
- 仕切り枡 しきります ③ 相撲・劇場などの枡席。
- 仕切り棚 整理棚
- 仕切り状 しきりじょう ◎③ 「送り状」に同じ。
- 仕切り直し しきりなおし ◎④ 相撲の立ち合いで,両力士の呼吸が合わないで,仕切りをやり直すこと。
- 仕切り線 しきりせん ◎ 相撲で,仕切りの手をおろす位置の目安となる線。その線より前に手をおろしてはならない。
- 仕切り金 しきりきん ◎ 取引の決算で,買い手が売り手に支払う代金。仕切り銀。しきりがね。しきり。
例文
- ホールは仕切りを設ける前は千人収容できた。
- 弾丸は仕切り壁を貫いた。
- 部長の都合が悪くなってしまったので、飲み会の日程は仕切り直しだね。
- 2週間後に仕切りなおして 診察をします
- 仕切りがあり こちら側に女性がいました
- 6年間の僕の仕切りで 何も狂わなかった
- こんな仕切りがあるなんて ツイてたな
- 間仕切りのある職場の絵を 描きはしません
- タワーの内部に仕切りや 換気ルートを作り
- 柱と仕切りで 落書きの見える位置は絞れる