地 意味
- じ ①◎
〔呉音〕
(1)地面。大地。土。ち。
「雨降って―固まる」「―をならす」
(2)その地方。その土地。
「―の名産品」「―の人」
(3)囲碁で,石で囲んで占有した部分。
(4)生来のもの。作り物ではないもの。(ア)本来身に備わっている性質。持ち前。
「あれが彼の―だ」(イ)人の肌。きめ。「―がいいからお化粧が映える」「―が荒れる」
(5)加工や細工の土台。
「―の厚い織物」「めっきがはげて―が出る」
(6)(目立つ部分に対して)基となって支えている部分。(ア)布・紙などで,模様のない部分。「水色の―に白の水玉」(イ)文章で,会話・歌などでない部分。(ウ)「地謡(ジウタイ)」の略。また,一曲の詞章のうち,地謡のうたう部分。(エ)日本舞踊で,伴奏のこと。(オ)邦楽で,何回も繰り返し演奏される,基礎的な楽句。(カ)三味線の合奏で,上調子に対して,低い基本の調子。
(7)「地紙(ジガミ)」に同じ。
「扇屋の女に今はやる―などを持つて参れの由/浮世草子・一代男 4」
――が・出る
隠していた本性が露出する。
――で行・く
(1)飾らずにありのまま振る舞う。
(2)想像上の事柄などを現実に行う。
「映画の筋を―・く」
- ち ①
(1)天に対して,地上。海に対して,陸上。おか。大地。地面。
「―の果て」「足が―につかない」
(2)特定の土地。場所。地域。地方。
「安住の―」「曾遊の―」「極寒の―」
(3)位置。立場。
「―の利を占める」
(4)所有する土地。領土。
「―を接する国々」
(5)荷物・掛軸など,上下の定まっているものの下の方。
⇔天
「天―無用」
(6)本の部分の名。製本で,本の三方の断ち口のうち下にあたる部分。
→製本
(7)(天地または天地人と)二段階または三段階に分けたときの,第二位のもの。
→ち〔地〕
――から湧(ワ)・く
突然現れる。
「天から降ったか,―・いたか」
――に落(オ)・ちる
盛んであった権威・名声がすたれる。おとろえる。
「彼の信望も―・ちた」
――に塗(マミ)・れる
〔史記(高祖本紀)〕
戦いに負けて立ち上がれなくなる。敗北する。
→一敗地に塗れる
――を易(カ)うれば皆然(シカ)り
〔孟子(離婁下)〕
人の言動に違いがあるのは立場に違いがあるからで,立場を変えれば同じになる。
――を掃(ハラ)・う
〔漢書(魏豹伝賛)〕
何も残らないですっかりなくなってしまう。
- 地― じ-ビール ヂ― [2] 【地―】 中小の醸造会社によりその土地で少量生産されるビール。1994年(平成6)の酒税法改正により,年間最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルに引き下げられたことにより生産が始まった。
- 乗(り)地 のり-じ ―ヂ [0] 【乗(り)地】 (1) 浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{■一■ (5) }のときの三味線の弾き方。 (2) 謡曲で,大ノリの謡。 (3) 調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」 (4) 乗り気。「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」
- 乗{(}り{)}地 のりじ ◎ (1)浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{※一※(5)}のときの三味線の弾き方。 (2)謡曲で,大ノリの謡。 (3)調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。 「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」 (4)乗り気。 「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」
- 乗{(り)}地 のりじ ◎ (1)浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{※一※(5)}のときの三味線の弾き方。 (2)謡曲で,大ノリの謡。 (3)調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。 「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」 (4)乗り気。 「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」
- 借(り)地 かり-ち [0] 【借(り)地】 借りた土地。しゃくち。
- 借{(}り{)}地 かりち ◎ 借りた土地。しゃくち。
- 借{(り)}地 かりち ◎ 借りた土地。しゃくち。
- 売(り)地 うり-ち [0] 【売(り)地】 売りに出している土地。
- 売{(}り{)}地 うりち ◎ 売りに出している土地。
- 売{(り)}地 うりち ◎ 売りに出している土地。
- 持(ち)地 もち-じ ―ヂ [0] [2] 【持(ち)地】 所有している土地。
- 持{(}ち{)}地 もちじ ◎② 所有している土地。
- 持{(ち)}地 もちじ ◎② 所有している土地。
- 替(え)地 かえ-ち カヘ― [0] 【替(え)地】 土地を交換すること。特に,収用した土地に代えて与える別の土地。代替地。