常磁性 意味
- じょうじせい ◎
物質の磁性の一。磁場の中に置くと磁場と同じ方向に磁化される性質。
⇔反磁性
- 常磁性体 じょうじせいたい ④ 常磁性を示す物質。固体では鉄族や希土類の原子を含む物質に多い。気体では酸素など。
- 電子常磁性分光法 電子常磁性共鳴分光分析; 電子スピン共鳴分光法
- 電子常磁性共鳴分光分析 電子常磁性分光法; 電子スピン共鳴分光法
- 磁性 じせい ◎ 磁場の中に置かれたとき,引きつけられたり,反発したりするといった,ある種の物質の示す磁気的な性質。
- 反磁性 はんじせい ◎ 物質の磁性の一。磁場を加えると磁場と反対方向に磁化される性質。 ⇔常磁性
- 強磁性 きょうじせい ◎ 自発磁化を形成する磁気的性質。弱い磁場によって強く磁化し,すぐに磁化が飽和する。磁場を取り去っても磁化が残り,また強磁場で磁化が飽和して,磁気ヒステリシスを示す。
- 磁性の 磁力の; 磁気を帯びた; 磁気の
- 磁性体 じせいたい ◎ 磁場の中で磁化される物質。すべての物質は多かれ少なかれ磁化されるが,鉄・ニッケル・コバルトのように磁化されて強い磁性を示す強磁性体(単に磁性体ともいう)と,磁化の小さい弱磁性体とがある。後者は磁場と同じ向きに磁化される常磁性体と逆向きに磁化される反磁性体とに区別される。
- 反強磁性 はんきょうじせい ◎ 物質の磁性の一。結晶全体の磁化が小さく,ある温度までは,温度が上がるにつれて磁化率が大きくなり,ある温度で常磁性になる。結晶内の原子の磁気モーメントが,たがいちがいに逆向きに並んでいる時に現れ,酸化マンガンなどにみられる。
- 反磁性体 はんじせいたい ◎ 銅・金・銀・亜鉛・鉛・ビスマスなどのように,磁場の中においた時,磁場と逆の方向に磁化される物質。
- 強磁性体 きょうじせいたい ④ 強磁性を示す物質。鉄・ニッケル・コバルトなどや,それらを含む合金はこれにあたる。永久磁石の材料となる。
- 磁性を消す 消磁させる
- 磁性材料 じせいざいりょう ④ その磁気的な性質を利用するために使用される材料。一般には強磁性体が多い。
- 等磁性の 等磁の
- フェリ磁性体 フェリじせいたい
例文
- 770℃を超えると常磁性体に変化する。
- 不対電子を持つため常磁性体である。
- 4つのd電子が三重項基底状態で常磁性である。
- 遮蔽定数は反磁性項と常磁性項の和で表される。
- で、融点の高い常磁性を持つ黄色の固体である。
- — 紫、常磁性、八面体型。
- — 青、常磁性、四面体型。
- 常磁性を示すものも多い。
- 常磁性を持ち、強い磁石(強い磁場)に引き寄せられる。
- 今、常磁性体を1K程に冷却したのち強い磁場をかける。