情 意味
- じょう ◎
(1)何かを見たり聞いたりして起きる心の動き。
「好悪の―」「憐憫(レンビン)の―」「―が激する」
(2)人が本来もっている性質。
「―がこまやかな人」
(3)他人を気の毒だと思う気持ち。思いやり。なさけ。
「―にうたれる」「―において忍びない」
(4)特定の異性を愛する心。恋情。
「―が濃い」「―を交わす」
(5)実際のようす。ありさま。
「―を明かす」
(6)我(ガ)。意地。頑固。[日葡]
――が移(ウツ)・る
次第に,愛情や親しみを覚えるようになる。
「犬も三日飼えば―・る」
――が強(コワ)・い
強情(ゴウジヨウ)である。
――に厚・い
相手を思いやる心が豊かである。
――に絆(ホダ)さ・れる
相手の情に強く引かれる。
――に脆(モロ)・い
人情に動かされやすい。
――を立・てる
義理をたて通す。
「あんないくぢなし男に―・つて女郎に売られることはないわな/滑稽本・浮世風呂 2」
――を通・ずる
(1)敵に内通する。
(2)密通する。
――を張(ハ)・る
意地をはりとおす。
「熱湯好きうぬばつかりが―・り/柳多留 5」
- 悽絶 凄絶; 激しい; 烈しい; 荒っぽい; 荒らか; 嶮しい; 猛; 荒々しい; 繽紛たる; 大荒; 凄まじい; 惨悽; 凄じい; 猛然たる; 烈烈たる; 劇しい; 強烈; 烈々たる; 荒荒しい; 荒い; 猛烈; 大荒れ
- 悽然 せいぜん ◎ 悲しみに沈むさま。 「―として胆を落し/文明論之概略(諭吉)」
- 情け なさけ ①③ (1)他人に対する心づかい。哀れみや思いやりの感情。 「人の―にすがる」「人の―が身にしみる」 (2)男女の愛情。恋愛の情。恋心。 「深―」「姫君様の―程我身の罪は重うなる/浄瑠璃・反魂香」 (3)男女の情事。色事。 「―を商売になさるる吾妻様/浄瑠璃・寿の門松」 (4)人としての感情。 「人,木石にあらざれば,皆―あり/源氏(蜻蛉)」 (5)風流の心。趣味を解
- 悽愴 せいそう ◎ ※一※ (名・形動) いたましく悲しい・こと(さま)。 「―な事件現場」「―な死闘を繰り返す」 ※二※ (ト|タル) {※一※}に同じ。 「今迄の―たる光景が多少和らげられて/趣味の遺伝(漱石)」
- 情けごかし なさけごかし 情けをかけるようにみせて自分の利益を図ること。 「襟つきに靡(ナビ)く君ぢやものを,―は愚者(シロト)の昔/浮世草子・好色万金丹」
- 悽惻・凄惻 せいそく ◎ ひどく悲しむこと。いたましく思うこと。また,そのさま。 「沈痛―人生を穢土なりとのみ観ずる/厭世詩家と女性(透谷)」
- 情けない 情け無い; 果敢無い; あさましい; 見窄らしい; すぼらしい; けち; みすぼらしい; 哀れ; 嘆かわしい; 浅ましい; 苦しい; 愍然たる; やるせない; 侘びしい; 佗しい; 見下げた; ミゼラブル; 儚い; つらい; 惨め; 情ない; 果無い; 侘しい; しがない; 果敢ない; 情無い; 憐れ; 憫然たる
- 悽惨する 胸を悪くさせる; 吐き気を催させる
- 情けにもろい 心根のよい
例文
- 事情があって私は大学進学をあきらめた。
- 作者は恋人に対する情熱を表現している。
- 君は彼女の感情をふみつけにしているよ。
- 日本人は感情に対してあまりにも過敏だ。
- 彼女は父親の愛情を独占したいと思った。
- 私は友情は価値のあるものだと思います。
- 愛情のために彼女の欠点が見えなかった。
- 私たちは両親を愛情が足りないと責めた。
- 彼女は自分の感情を抑える事ができない。
- トムはホッとしたような表情を浮かべた。