死 意味
- し ①
(1)死ぬこと。生物の生命活動が終止すること。宗教的には彼岸に赴くことをいい,魂の更生ないしは転生を意味する。
⇔生
「父の―」「―に臨む」「―に瀕(ヒン)す」
(2)死罪。
――一等(イツトウ)を減・ずる
死罪になるはずのところを,減刑して死罪の次の刑とする。
――は或(アルイ)は泰山(タイザン)より重く、或は鴻毛(コウモウ)より軽し
〔司馬遷「報任安書」〕
死はある時は重んずべく,ある時は軽んずべく,その価値は義にかなっているかどうかによって決すべきである。
――を軽(カロ)く・す
死を恐れず事に当たる。死を軽んずる。
――を決・する
死ぬ覚悟をする。
「―・して事に当たる」
――を鴻毛(コウモウ)の軽きに比す
〔「鴻毛」は鴻(オオトリ)の羽毛で,きわめて軽いもののたとえ〕
(国家や君主のために)身をささげていさぎよく死ぬことは少しも惜しくない。命は鴻毛よりも軽し。
――を賜(タマワ)・る
自殺を命ぜられる。
――を賭(ト)・す
命を投げ出して事に当たる。
――を視(ミ)ること帰するが如し
〔大戴礼(曾子制言上)〕
死ぬことを我が家に帰るように思う。従容として死を恐れぬ。
- 歹偏 がつへん ◎ 漢字の偏の一。「残」「殊」などの「歹」の部分。死・傷害などの意を表す文字を作る。いちたへん。
- 歹 【歹】 (画 数) 4画 (音 訓) ガツ,もとる (区 点) 6138 (JIS) 5D46 (シフトJIS) 9F65 (熟語一覧) 1項目 歹偏
- 死してのち已(ヤ)・む (論語(泰伯)) 命のある限り行い続ける。死ぬまで努力し続ける。
- 歸る 帰る; 還る
- 死す しす ⇒しする(死)
- 歸 【歸】 (画 数) 18画 (音 訓) キ,かえす,かえる (区 点) 6137 (JIS) 5D45 (シフトJIS) 9F64 (異体字) 帰 皈
- 死すべき 必滅
- 歴青炭・瀝青炭 れきせいたん ◎③ 石炭の一。無煙炭に次いで炭素の含有量が多い。緻密で光沢があり,漆黒色。火力発電の燃料,ガス・コークスの製造原料。黒炭。
- 死すべきもの 人間
例文
- 我々には死か降伏かのどちらかしかない。
- 彼の突然の死は私たちを大いに驚かせた。
- 他方、多くの人間が若くして死んでいる。
- その事故で彼が死ななかったのは奇跡だ。
- 我々は彼が死んだという知らせを受けた。
- 父親が死んだ後、彼が事業を引き継いだ。
- 僕たちは彼が死んだものだとあきらめた。
- 私は死ぬまで“足りない人間”でいたい。
- 彼の父親は10年前にガンで死んでいた。
- 彼は川で泳いでいるうちに溺死しました。