男 意味
- おとこ ③
〔若返る意の「をつ」と同源かといわれる。「をとめ」に対する〕
(1)ヒトの性のうち,女を妊娠させるための器官と生理をもつ方の性。男性。男子。
⇔おんな
(2)雄々しさ・強さ・潔さ・積極性など,一般に男性にそなわると考えられている特質に着目した場合の,男性。
「天河屋の義平は―でござるぞ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(3)成人した男性。成熟した男性。
「―になる」「もう一人前の―だ」
(4)女性が異性として愛する男性。愛人。情夫。
「娘に―ができたらしい」「―をつくる」
(5)男性としての価値。また,男の名誉・面目。
「―を下げる」
→男が廃(スタ)る
(6)男性の奉公人。下男。
「―衆」
(7)女性と結婚の関係にある男性。夫。
「よき人の―につきて下りて住みけるなり/土左」
(8)出家しない男性。俗世間で生活する男性。
「そのやすら殿は―か法師か/徒然 90」
(9)男の容貌(ヨウボウ)。男ぶり。
「―もすぐれて女の好くべき風也/浮世草子・一代男 4」
――が廃(スタ)・る
男としての名誉が保てなくなる。
――が立・つ
男としての面目が保たれる。男の名誉が守られる。
「ここで投げ出しては―・たない」
――にな・る
(1)成人して一人前の男子になる。
(2)元服して,一人前の男になる。
――の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ
男の目はまっすぐにきりりとしたのがよく,女の目はぱっちりとしたのがよい。
――は気で持て
男は意気で世に立て。男は気性の強いことが値打ちとされる意。
「―膾(ナマス)は酢で持て」
――は閾(シキイ)を跨(マタ)げば七人の敵(テキ)あり
男が家庭の外(社会)で活動するときには常に多くの敵があるの意。
――は辞儀(ジギ)に余れ
男は謙遜しすぎるくらいでよい。
――は度胸、女は愛嬌(アイキヨウ)
男には度胸が,女には愛嬌がまず第一に求められる特性であるの意。
――は裸百貫(ハダカヒヤツカン)
男は裸でも百貫の価値がある。男は無一物でも働いて富を築くことができるの意。
――は松、女子(オナゴ)は藤(フジ)
松に藤がからまって伸びるように,男は女の頼みとなるべきものであるというたとえ。
――やもめに蛆(ウジ)がわき、女やもめに花が咲く
男一人世帯は,どうしても日常生活や身だしなみが不潔になりがちだが,女一人の世帯は小ぎれいにしているので,男たちからもてはやされる。
――を上・げる
立派なおこないによって,男としての面目を高める。
⇔男を下げる
――を売・る
男が義侠心(ギキヨウシン)のある行動によって有名になる。
――を下・げる
不名誉なおこないによって,男としての値打ちを下げる。面目を失う。
⇔男を上げる
――を知・る
女が男と肉体関係の経験をもつ。
――を磨(ミガ)・く
男が義侠心(ギキヨウシン)のある人物になるための修行をする。
- なん
(1)おとこ。[日葡]
(2)息子。
「わが三歳の―,成人の後掘出してとらせよ/曾我 4」
- 泣(き)男 なき-おとこ ―ヲトコ [3] 【泣(き)男】 葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。 泣き女
- 泣{(}き{)}男 なきおとこ ③ 葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。 →泣き女
- 泣{(き)}男 なきおとこ ③ 葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。 →泣き女
- 男・男の子 おのこ ① (1)成年の男子。おとこ。 「鶏が鳴く東―は出で向かひ/万葉 4331」 (2)男の子。男児。 「すべて―をば,女に笑はれぬやうにおほしたつべしとぞ/徒然 107」 (3)宮中清涼殿の殿上の間に奉仕する男。殿上人。 「―ども召せば,蔵人忠隆なりなか参りたれば/枕草子 9」 (4)召し使いの男。下男。 ⇔めのこ 「とみにもえあけやらず,これより外の―,はたなきなるべ
- 留(め)男 とめ-おとこ ―ヲトコ [3] 【留(め)男】 (1) 芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する男。 (2) 宿屋の客引きの男。
- 留{(}め{)}男 とめおとこ ③ (1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する男。 (2)宿屋の客引きの男。
- 留{(め)}男 とめおとこ ③ (1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する男。 (2)宿屋の客引きの男。
- 雄・男・夫・牡 お ① (1)おとこ。 「汝こそは―にいませば/古事記(上)」 (2)夫(オツト)。 「吾(ア)はもよ女(メ)にしあれば汝(ナ)をきて―は無し/古事記(上)」 (3)他の語に付いて,複合語をつくる。(ア)男性,または動植物が雄性である意を表す。 「ますら―」「―鹿」「―花」(イ)一対の物のうち,「大きい」「勢いが強い」など,男性的と思われる方を表す。「―滝」「―岳」(ウ)男らしい,
- 申開き 疎明; 注釈; 辯解; 言分け; 解説; 言まえ; 弁明; 言い訳; 講説; 釈義; 叙説; 論説; 弁疏; 釈明; 弁解; 申し開き; 通解; 言い開き; 申しひらき; 説明; 証し; 証; 言いまえ; 言い分け; 陳弁; 解釈; 通釈; 言訳; 言いわけ; 講義; 疏明; 申し訳; 言い前; 能書; 言前; 説示; 明かし; 繋辞; 衍義; 言開き
- 男々しい 凛凛しい; 不敵; 勇邁; 剛勇; 雄壮; 甲斐甲斐しい; 男っぽい; 男くさい; 男男しげ; 男性的; 勇壮; 男々しげ; 壮烈; 大胆; 健気; 勇猛; りりしい; 壮絶; 男臭い; 雄雄しい; 雄邁; 豪勇; おおしい; けなげ; 雄雄しげ; 堂々たる; 大胆不敵; 強勇; 放胆; 男男しい; 勇烈; 勇敢; 雄々しい; 凛々しい; 堂堂たる; 勇ましい; 男らしい; 雄々しげ
- 申達 しんたつ ◎ 通知すること。多く,上級の役所から下級の役所に対して文書で指令すること。
- 男々しげ 雄雄しげ; おおしい; 雄雄しい; 男臭い; 凛凛しい; 男々しい; りりしい; 雄々しげ; 男らしい; 男くさい; 男男しげ; 男性的; 雄々しい; 男っぽい; 凛々しい; 男男しい
- 申遅れる 申し遅れる
- 男が多い 昔かたぎ; 頑固
- 申述べる 宣う; 申す; 言う; 言い出す; 陳じる; 述べる; もうし上げる; 言い表す; 陳ずる; 放く; 発する; 陳べる; 言出す; 言いだす; もの言う; 発語する; 物言う; 物いう; 曰う; 言上する; 語る; 言問う; 発言する; 啓する; おっしゃる; 弁じる; 弁ずる; 話す; 云う; 仰る; 謂う; 物申す; 啓上する; 言い表わす; 陳述する; 仰せられる; 仰しゃる; 喋る;
例文
- この会社は女性の方が男性より数が多い。
- 男の子の間ではとても人気があるんです。
- 新聞によると男はついに自白したそうだ。
- この国では男性はいつも女性の前を歩く。
- 私にはそんな男の心理は理解できません。
- 変な男が私の地所に不法に侵入してきた。
- 警官はもめていた男性二人を引き離した。
- 一人の小さな男の子が道を横切っている。
- 男は彼女をだましてその金を取り上げた。
- 女性は男性より安い給料で雇われている。