病 意味
- やまい ①
(1)病気。
「―の床につく」「―に冒される」
(2)悪い癖。欠点。特に,詩歌で気をつけて避けるべきことがら。
「―さるべき心多かりしかば/源氏(玉鬘)」
(3)気がかり。苦労の種。
「旦那の―になされた中国北国残らず売つて/浄瑠璃・五十年忌(中)」
――革(アラタ)ま・る
危篤状態になる。
――膏肓(コウコウ)に入(イ)る
〔晋(シン)の景公が,病魔が膏と肓の間に入り,名医も治療できないという夢をみたという「左氏伝(成公十年)」の故事から。誤って「病膏盲(コウモウ)に入る」とも〕
(1)治療のほどこしようのないほど病気が重くなる。
(2)何かに熱中して抜け出せなくなるたとえ。
→膏肓
――は気から
病気は気の持ちようで,重くもなれば軽くもなる。
――は口より入(イ)り禍(ワザワイ)は口より出(イ)ず
病気は飲食物への不注意から,わざわいは不用意な言葉から生じる。
――を得る
病気にかかる。
――を養・う
病気をなおすために療養する。
- 肝―病 かんジストマ-びょう ―ビヤウ [0] 【肝―病】 肝吸虫の寄生による疾患。コイなどの淡水魚を生で食べて感染することが多く,肝臓のはれ,消化器障害,黄疸,夜盲症などの症状をおこす。慢性化すると肝硬変に至る。肝臓ジストマ病。肝吸虫症。 肝吸虫
- 肝臓―病 かんぞう-ジストマびょう ―ザウ―ビヤウ [0] 【肝臓―病】 肝
- 痃癖・肩癖 けんぺき 〔「けんべき」「けんびき」とも〕 (1)肩凝りのこと。また,頸から肩にかけてのあたり。 「眼の病は―の凝りよりも起こるといへば/読本・八犬伝 8」 (2)肩が凝るほどの心配ごと。 「よし町の―に成るいろは茶屋/柳多留 6」 (3)〔肩凝りを治すところから〕 あんま。 「艾(モグサ)も―も大掴みにやつてくれ/浄瑠璃・新版歌祭文」
- 痃癖 けんびき 「けんぺき(痃癖)」の転。 「わるい道馬子は―までよごれ/柳多留 15」
- 病が重い 気分が悪い
- 痃 【痃】 (画 数) 10画 (音 訓) ケン,ゲン (区 点) 6550 (JIS) 6152 (シフトJIS) E171 (熟語一覧) 3項目 横痃 痃癖 痃癖・肩癖
- 病き 労き; 病
- 痂皮 かひ ① かさぶた。
- 病ます やます ※一※ (動サ四) (1)悩ませる。苦しめる。 「首を―・し,嘆息の外なかりしが/鬼啾々(夢柳)」 (2)痛めつける。なぐる。 「あまり悪口をぬかしたによつて,―・しておりやる/狂言・髭櫓(三百番集本)」 ※二※ (動サ下二) {※一※}に同じ。 「師匠弟子ヲ―・スルコトワ,憎ンデデワナイ/天草本金句集」
- 痂せる・悴せる かせる ◎ (1)ひからびる。また,傷やでき物の表面が乾く。 「おできが―・せる」 (2)かぶれる。 「漆ニ―・セタ/ヘボン(三版)」 (3)やせこける。やつれる。 「―・セタ人/日葡」
- 病まふ やまう 病気になること。やまい。 「おもき御―をうけさせ給ひしかば/平家 1」 ; やまう 〔動詞「病(ヤ)む」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕 病気になる。病む。わずらう。 「しられぬ恋に―・ふころかな/永久百首」
例文
- ヘレンは家に戻るやいなや病気になった。
- その病気の子供は日々よくなりつつある。
- バスでの病院の行き方を教えてください。
- あなたは彼の病気を考慮に入れるべきだ。
- 私はこの10年間病気をしたことがない。
- 叔父さんのお見舞いで病院に行きました。
- そんなに飲み続けると病気になりますよ。
- キャッシーは病気の母に一身につくした。
- 彼女は病院に運ばれているところだった。
- 今日は病気なので、会社を休みたいです。