花筏 意味
読み方:
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- はないかだ ③
(1)散った桜の花びらが帯状に水に浮かんで流れて行くのを筏に見たてていう語。﹝季﹞春。
(2)家紋の一。筏に桜などの花を取り合わせたもの。
(3)ミズキ科の落葉低木。山中の林下に自生。枝は緑色。葉は互生し,広卵形。雌雄異株。五月頃,葉面中央部に淡黄緑色のごく小さい花を少数個つける。和名は花を乗せた葉を筏に見たてたもの。果実は球形で黒く熟す。ママッコ。﹝季﹞春。
- 花笠音頭 はながさおんど 山形県の民謡。八月六~八日,山形市の花笠祭で唄い踊られる。源流は蔵王ふもとの地固め唄。
- 花笠 はながさ ③ (1)造花などで飾った笠。踊り・祭りなどにかぶる。 (2)花をつけた笠。花の散りかかった笠。 「―をさしてきつれど桜人春の山べのたよりとぞ見る/公任集」
- 花筐 はながたみ ※一※ ③ (名) 花を摘んで入れる籠(カゴ)。 「うちむれて若菜摘む野の―/続古今(春上)」 ※二※ (枕詞) {※一※}の編み目が細かく並んでいるところから,「めならぶ」にかかる。 「―めならぶ人のあまたあれば/古今(恋五)」
- 花笑み・花咲み はなえみ 花が咲くこと。また,人がほほえんでいるのを咲いた花にたとえていう語。 「夏の野のさ百合の花の―ににふぶに笑(エ)みて/万葉 4116」
- 花筐・花形見 はながたみ 能の一。狂乱物。世阿弥作。越前国味真野(アジマノ)の照日の前が,寵愛を受けた大迹辺(オオアトベ)皇子(のちの継体天皇)を慕って都へ上り,御幸の行列に形見の花籠をもって狂いいで,再び召される。
- 花立て はなたて ②③ (1)「花生け」に同じ。 (2)仏前や神前に供える,花・樒(シキミ)などを立てる筒。
- 花筒 はなづつ ② 花を生ける筒。花を挿す筒。
- 花空木・花卯木 はなうつぎ ③ 花の咲いたうつぎ。卯の花。﹝季﹞夏。《顔入れて馬も涼しや―/前田普羅》
- 花筵・花蓆 はなむしろ ③ (1)「花茣蓙(ハナゴザ)」に同じ。 (2)花見のとき地面に敷く筵。花見筵。﹝季﹞春。 (3)草花が一面に咲きそろっているさまや,花びらが一面に散り敷いているさまを筵にたとえていう語。﹝季﹞春。《うき草を吹き集めてや―/蕪村》