間 意味
- あい ①◎
(1)「間狂言(アイキヨウゲン)」の略。
(2)「間駒(アイゴマ)」の略。
「―を打つ」
(3)「あいの手」の略。
(4)物と物との間。あわい。
「此の鹿の目の―の/宇治拾遺 7」
(5)人と人との間柄。仲。
「二人ノ―ガ悪ウゴザル/日葡」
(6)杯をやりとりし合っている二人の中に入って,第三者が杯を受けて返すこと。
(7)「間(アイ)の宿(シユク)」の略。
- あいだ ◎
(1)二つのものにはさまれた,あいている部分。中間。
「駅から家までの―に停留所が二つある」「本の―にしおりをはさむ」「雲の―から月が見える」「体重は常に五〇キロから五五キロの―だ」
(2)ある範囲によって限られた一続きの時間。
「七時から八時までの―に食事をとる」「夏休みの―にまとまった仕事を片付ける」「勉強している―に夜が明けた」「長い―かかって作品を仕上げる」
(3)ものとものとを隔てる空間,または時間。間隔。へだたり。ま。
「二,三〇センチの―を置いて苗を植える」「行(ギヨウ)と行との―をあける」「―を置いて雷鳴が聞こえる」
(4)相対する二つの対象の関係。
「日本と西欧の―には,歴史や文化に大きな相違がある」「横綱と大関の―にはあまり力の差はない」
(5)複数の事物が構成する一つのまとまり。
「政治家の―では常識だ」「生徒の―に流行している遊び」
(6)人と人,ものとものの関係。間柄。仲。
「二人の―は親も認めている」
(7)二つのものの平均。中間。
「双方の主張の―をとって」
(8)大体の範囲。およその見当。あたり。頃。
「やうやう,朱雀の―に,この車につきて/平中 25」「五六歳に成る―,泥土を以て仏の像を造り/今昔 11」
(9)二つの事物のうちどちらか。
「宮中の大臣共を召されて鹿・馬の―を御尋ね候べし/太平記 26」
(10)(形式名詞)
活用語の連体形に付いて,接続助詞のように用いる。記録体・和漢混交文に多く用いられた。
(ア)単に前の叙述を後の叙述に続ける。ところ。
「鹿を射むと思て待ち立てりし―,俄(ニワカ)に虎来て喰らはんとせし時/今昔 1」
(イ)前の叙述が後の叙述の理由・原因であることを表す。ゆえに。
「後に,さかしき人々書きいれたる―,物語多くなれり/宇治拾遺(序)」
――に立・つ
対立する両者の間に入って,交渉や話し合いのとりまとめをする。仲介する。
- あわい ◎
(1)物と物のあいだ。また,あいだの距離。ま。
「下町の雑沓する巷と巷の―に挟まりながら/秘密(潤一郎)」
(2)時間と時間とのあいだ。時間的隔たり。
「帝相崩之下に四十年ばかり―がありて/史記抄 2」
(3)人と人の間柄。相互の関係。
「珍しげなき―に世の人も思ひ言ふべき事/源氏(乙女)」
(4)色の取り合わせ。配色。
「山吹・紅梅・薄朽葉,―よからず/堤中納言(貝あはせ)」
(5)おり。形勢。
「―悪しかりければ引くは常の習なり/平家 11」
- かん
※一※ ① (名)
(1)あいだ。物事や場所,また時間などについていう。
「生死の―をさまよう」「その―,沈黙が続いた」「指呼の―」
(2)好機。
「―に乗ずる」
(3)気持ちのへだたり。仲たがい。
※二※ (接尾)
名詞に付いて,「(…と…との)あいだ」の意を表す。物事・時間・空間・人と人との関係などについていう。
「三日―」「東京・大阪―」「業者―の取引」
――髪(ハツ)を容(イ)れず
〔枚乗「諫呉王書」,「説苑(正諫)」などより。一筋の毛髪をいれるすき間さえないの意から〕
間をおくことなく直ちに。ほとんど同時に。
――を生(シヨウ)・ずる
仲たがいする。人間関係にひびが入る。
- 間―性 かん-テクストせい [0] 【間―性】 ((フランス) intertextualité) クリステバらに代表される現代の記号論・文学理論の立場。個々のテクストを独立に捉えるのではなく,文学総体の言表作用の網の目のうちで見る。
- 晴(れ)間 はれ-ま [3] 【晴(れ)間】 (1) 降り続く雨や雪などが一時的にやんだ間。「梅雨(ツユ)の―」 (2) 雲の切れめにのぞき見える青空。 (3) 物思いや悲しみのとぎれる間。「心の闇―なく嘆きわたり侍りしままに/源氏(松風)」
- 晴{(}れ{)}間 はれま ③ (1)降り続く雨や雪などが一時的にやんだ間。 「梅雨(ツユ)の―」 (2)雲の切れめにのぞき見える青空。 (3)物思いや悲しみのとぎれる間。 「心の闇―なく嘆きわたり侍りしままに/源氏(松風)」
- 晴{(れ)}間 はれま ③ (1)降り続く雨や雪などが一時的にやんだ間。 「梅雨(ツユ)の―」 (2)雲の切れめにのぞき見える青空。 (3)物思いや悲しみのとぎれる間。 「心の闇―なく嘆きわたり侍りしままに/源氏(松風)」
- 狭間・迫間・間 はざま ◎ 〔古くは「はさま」〕 (1)物と物との間の狭くなったところ。あいだ。 「雲の―」「生と死の―」 (2)谷あい。谷間。 (3)城壁にあけた,弓・鉄砲などを射つための穴。銃眼。 (4)事と事の間。間の時間。 「其の暇の―には天台の止観をぞ学しける/今昔 13」
- 絶(え)間 たえ-ま [3] 【絶(え)間】 (1) 続いている物事のとだえている間。あいま。「雨の―」 絶え間無い (2) とぎれている所。切れ間。切れ目。「雲の―」
- 絶{(}え{)}間 たえま ③ (1)続いている物事のとだえている間。あいま。 「雨の―」 →絶え間無い (2)とぎれている所。切れ間。切れ目。 「雲の―」
- 絶{(え)}間 たえま ③ (1)続いている物事のとだえている間。あいま。 「雨の―」 →絶え間無い (2)とぎれている所。切れ間。切れ目。 「雲の―」
- 貸(し)間 かし-ま [0] 【貸(し)間】 料金を取って人に貸す部屋。
- 貸{(}し{)}間 かしま ◎ 料金を取って人に貸す部屋。
- 貸{(し)}間 かしま ◎ 料金を取って人に貸す部屋。
- 隙間・透(き)間 すき-ま [0] 【隙間・透(き)間】 (1) 物と物との間のあいている所。「戸の―」 (2) あいている時間。ひま。すき。「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」 (3) 油断。すき。「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」
- 隙間・透{(}き{)}間 すきま ◎ (1)物と物との間のあいている所。 「戸の―」 (2)あいている時間。ひま。すき。 「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」 (3)油断。すき。 「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」
- 隙間・透{(き)}間 すきま ◎ (1)物と物との間のあいている所。 「戸の―」 (2)あいている時間。ひま。すき。 「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」 (3)油断。すき。 「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」
- 閒 【閒】 (画 数) 12画 (音 訓) カン,ケン,あいだ (熟語一覧) 2項目 内田百閒 百閒
- 閑麗 かんれい ◎ みやびやかでうるわしい・こと(さま)。 「春朝の―なるが如し/世路日記(香水)」
例文
- その髪型が瞬く間に若者の間に広まった。
- その髪型が瞬く間に若者の間に広まった。
- 彼が時間通りにくる可能性はあまりない。
- 彼らは目と目が合った瞬間に恋に落ちた。
- 彼女はパーティーの間ずっと踊り続けた。
- ボブは芝刈りに1時間3ドルを請求した。
- 他方、多くの人間が若くして死んでいる。
- 1週間してそのニュースは本当になった。
- 私はテストでいくつか間違えてしまった。
- この美術館は5年間も閉鎖されたままだ。