雷 意味
- いかずち
〔「厳(イカ)つ霊(チ)」の意。「つ」は助詞〕
(1)かみなり。なるかみ。﹝季﹞夏。
「鼓の音は―の声と聞くまで/万葉 199」
(2)魔物。
「上に八色(ヤクサ)の―あり/日本書紀(神代上訓)」
- かみなり ③④
(1)〔「神鳴り」の意から〕
雲と雲との間,あるいは雲と大地との間の放電によって,発光と音響を発生する自然現象。かんなり。かむなり。いかずち。﹝季﹞夏。
(2)雷を起こす神。鬼のような姿で虎の皮のふんどしをしめ,太鼓を輪形に連ねて背負い,これを打ち鳴らす。人間のへそを好むという。雷神。なるかみ。かみなりさま。
(3)(比喩的に)腹を立ててどなりつけること。
「先生の―が落ちた」
――が落・ちる
(1)落雷する。
(2)大声でどなりつけられてしかられる。
「また,おやじの―・ちた」
――を落と・す
大声でどなりつける。
- かみなり
狂言の一。雲を踏みはずして地上に落ちた雷が,通りかかった旅の医者に治療をうけ,薬代の代わりに天候の順調,五穀の豊穣(ホウジヨウ)を約束する。
- らい ①
かみなり。いかずち。﹝季﹞夏。
- 零露 れいろ ① したたり落ちるつゆ。
- 零雨 れいう ① 小雨。こぬかあめ。
- 雷が鳴る 轟音を立てる
- 零落れる・落魄れる おちぶれる ◎④ 以前の身分や財産を失い,みじめなありさまになる。零落(レイラク)する。 「―・れて今は見る影もない」
- 雷の斧 かみなりのまさかり ⑦ ⇒雷斧(ライフ)
- 零落れる 落ち魄れる; 落ちぶれる; 落魄れる
- 雷をともなう激しいにわか雨 雷雨
- 零落とした おちぶれた; 倒れた; 壊れた
- 雷丘 いかずちのおか 奈良県高市郡明日香(アスカ)村大字雷の小丘。小子部連蜾蠃(チイサコベノムラジスガル)が捕らえた雷神を放ったという地(日本書紀)。
例文
- 雷怖いから鳴ってる間だけ誰かといたい。
- トムなんか雷に打たれて死ねばいいのに。
- トムは海岸で雷に打たれて命を落とした。
- 稲光はたいてい雷の音がした後で光る。
- トムは3回も雷に打たれたことがある。
- トムの乗っていた電車に雷が直撃した。
- さらに悪いことに、激しく雷が鳴り始めた。
- 雷に驚いた京子が、俺にしがみついてきた。
- 雷雨のため列車のダイヤが乱れた。
- 稲妻が光ったと思うと雷がなった。