額突く 意味
- ぬかずく ③
〔古くは「ぬかつく」と清音か〕
ひたいを地面につけて,礼拝する。
「神前に―・く」「餓鬼の後(シリエ)に―・くごとし/万葉 608」
- 突く つく ◎① 細い物で一点を強く押す。 (1)(「衝く」とも書く)棒状の物の先端で瞬間的に強く押す。 「指先で―・く」「背中をどんと―・く」 (2)先のとがった物で刺す。突き刺す。 「銛(モリ)でさかなを―・く」「雲を―・く大男」 (3)(「捺く」とも書く)印鑑で印(シルシ)をつける。 「判を―・く」 (4)ボールや羽根を手や用具で強く打つ。 「まりを―・く」「羽根を―・く」
- 額月・額突 ひたいつき ◎③ (1)「月代(サカヤキ){(1)}」に同じ。 (2)居間の壁などに作った,上部が半円形の小さな出入り口。のちの火灯口(カトウグチ)。
- 額突虫 コメツキムシ; 米搗虫; 叩頭虫; 米搗き虫
- …を突く 突き破る; 貫く
- ど突く どづく ② 〔「ど」は接頭語。「どつく」とも〕 激しく突く。こずく。なぐる。 「背中のあたり七八百,一貫ばかり―・けども,―・けども出ざりけり/仮名草子・竹斎」 〔現代語でも関西系の言い方として行われる〕
- 剣突く 剣突
- 小突く 突立てる; ちょくる; さし立てる; 突き刺す; つき立てる; 差したてる; 突きたてる; 揶揄する; 刺す; 差立てる; 突きさす; 突っ立てる; 小衝き回す; 突刺す; からかう; 冷やかす; 衝く; 押す; 突く; 突つく; 茶茶を入れる; 嬲る; 揶揄う; 突ったてる; 小づく; 圧し合う; 差し立てる; いじる; 冷かす; 小突きまわす; 茶々を入れる; 小突回す; おひゃらかす;
- 楯突く たてつく ①◎ 力のある者や目上の者に反抗する。口答えをする。たてをつく。 「親に―・く」 〝可能〞 たてつける
- 毒突く どくづく ③ 当人に向かってひどい悪口をいう。 「はげしく―・く」
- 盾突く 辛抱する; 叛する; 歯向う; 反する; 歯向かう; 悪あがきする; 抗命する; 抵抗する; 踏み堪える; 踏留まる; 踏み留まる; あらがう; ふん張る; 敵対する; 喧嘩する; 手むかう; 踏止まる; 耐える; 立ち向かう; 仇する; 立向かう; 踏んばる; 争う; 盾つく; 向かう; 反抗する; 反対する; 踏張る; 刃向かう; 手向かう; 踏み止まる; 持堪える; 立ちむかう; 手向う
- 篠突く しのつく ③ 篠竹を束ねて突きおろすように,細いものが集中して飛んでくる。多く雨の激しく降るさまにいう。しのをつく。 「―・く雨」
- …を槍で突く やすで刺す; やすで捕える
- どう突く どうづく ③ 激しく打つ。どづく。 「然う―・いては困るよ/真景累ヶ淵(円朝)」
- やすで突く やすで突き刺す; 銛を射込む; つつく
- 不意を突く 不意を衝く; 不意をつく