とりちらす 意味
- 【取(り)散らす】
〔「とり」は接頭語〕
あちこち物を散らす。乱雑にする。とりちらかす。
「―・したものを片附ける/多情多恨(紅葉)」
関連用語
殴りちらす: 殴りとばす; 徹底的に殴る
あたりちらす: 【当(た)り散らす】 不満・不愉快な気持ちから,まわりの人や物に対して,荒々しく振る舞う。八つ当たりする。 「家族に―・す」
しかりちらす: 【叱り散らす】 感情にまかせて,だれかれとなく叱りつける。 「小使給事などを―・して/浮雲(四迷)」
どなりちらす: 【怒鳴り散らす】 辺りかまわずどなる。 「使用人を―・す」 ‖可能‖ どなりちらせる
とりちらかす: 【取(り)散らかす】 「とりちらす」に同じ。
とりちらかる: 【取(り)散らかる】 あちこち散らかる。 「―・った部屋」
しゃべりちらす: 【喋り散らす】 思いつくままにあれこれと口軽に話す。 「あることないことを―・す」
いばりちらす奴・高級船員: さっそうたる海員
ちらりちらり: 「ちらちら」に同じ。 「明かりが―と見える」「反応をうかがうように―と見る」
ちらす: 【散らす】 (1)草木の葉や花をばらばらに落とす。 「花を―・す雨」 (2)まとまっていた人や物をばらばらに乱す。ちらかす。 「滴を―・す」「物も―・しながら,逃ぐる者からむるやうに/落窪 1」 (3)一か所にまとまらないように置く。 「兵を―・す」「金箔(キンパク)を―・す」 (4)集中力や憂鬱な気分を分散させて,消えるようにする。 「気を―・さないで勉強しなさい」「悲(カナ
やりちらかす: さかんにする
ちらちらする: かげろう; きらきらする; 赫う; 顫動する; きらめく; 明滅する; 耀く; 震える; はためく; ちらつく; 閃く; 光り輝く; 耀う; 煌めく; ちらめく; 光り耀く; 揺ら揺らする; 揺らめく; ぴかぴか光る; ひらめく; 煌く; 輝く; スパークする; 光る; きらつく; ちかちかする; ブルブルする
いいちらす: 【言(い)散らす】 (1)あたりかまわず言う。無責任に言う。 「悪口雑言を―・す」 (2)あちこちで言う。言いふらす。 「尼になして,我が世のあらむ限りはもたらむと,―・したれば/源氏(玉鬘)」 ‖可能‖ いいちらせる
うちちらす: 【打(ち)散らす】 (1)棒などで打って追い散らす。 「ステツキで右往左往に―・し/思出の記(蘆花)」 (2)(「討ち散らす」とも書く)敵を攻めて追い散らす。 「隊伍を改め―・せ/近世紀聞(延房)」 (3)あちこちに散らかす。 「子ども・わらはべ…調度―・しぬる/枕草子 28」
おいちらす: 【追(い)散らす】 (1)追い立てて散り散りにさせる。 「野次馬を―・す」 (2)激しい勢いで先払いをする。 「前(サキ)―・して,いと猛にてまうで給ふ/落窪 2」 ‖可能‖ おいちらせる