凄然 意味
- せいぜん ◎
(1)寒く冷ややかなさま。
(2)ものさびしく,いたましいさま。
「―として眼冷かに,散士を望むものの如し/佳人之奇遇(散士)」
例文
- (月落ち烏啼いて霜天に満ち、江楓夜泊うたた凄然。
- ^ 月落烏啼霜満天、江楓夜泊転凄然、兵戈破却寒山寺、複無鐘声到客船。
関連用語
凄然たる: 冷淡; 冷ややか; 物遠い; 冷然たる; 冷たい; 冷々たる; 冷冷たる; 冷やか; 邪険
凄烈: せいれつ ◎ すさまじくはげしいさま。 「―な戦い」 ﹛派生﹜—— さ(名)
凄涼: せいりょう ◎ ぞっとするほどものさびしいさま。 「帰雁は影―として/世路日記(香水)」
凄気: せいき ① すさまじい気配。 「彼は謂知(イイシ)らぬ―に打れて/金色夜叉(紅葉)」
凄絶: せいぜつ ◎ 非常にすさまじい・こと(さま)。 「―な戦い」「―をきわめる」「恐慌し,―哀絶なる啼声を放ちて/日本風景論(重昂)」 ﹛派生﹜—— さ(名)
凄楚: せいそ ① 非常に悲しく思うこと。 「悲凉―の声を以て/日本風景論(重昂)」
凄腕: すごうで ◎ 人並みはずれた腕前。また,そのようなさまや人。辣腕(ラツワン)。 「―の部長」
凄文句: すごもんく ③ 相手を恐れさせるような文句。
凄艶: せいえん ◎ ぞっとするほどあでやかな・こと(さま)。 「細君の―な姿は/俳諧師(虚子)」