地取り 意味
- じどり ③◎
(1)家を建てるときに,地所の区画割りをすること。
(2)囲碁で,地を取ること。
(3)葬儀に用いる紙製の花。紙花(カミバナ)。
(4)相撲で,所属の部屋でする稽古。
関連用語
地取り捜査: じどりそうさ ④ 一定地域の分担を決めて,警察官が犯罪事件の聞き込み捜査をすること。
地取り碁: じどりご ③ 囲碁で,攻め合いよりも互いに地を広く取り合う対局。
地取: じとり ③◎ 能や狂言で,演者が次第を謡ったあとに,地謡が,低い声で同じ部分を謡い返すこと。また,その謡。
取り: とり ※一※ ② (名) (1)取ること。また,取る人。多く他の語と複合して用いる。 「月給―」「相撲―」「借金―」 (2)寄席で,最後に出演する人。 「―をつとめる」 (3)(「どり」の形で)数量を表す語の下に付いて用いる。(ア)それだけの米の量を知行として受け取る武士をいう。 「五百石―」(イ)それだけの米の量をもって作る供え餅をいう。「五合―」(ウ)それだけの金額を給料とし
取り取り: とりどり ②◎ それぞれ異なっている・こと(さま)。いろいろ。さまざま。てんで。副詞的にも用いる。 「色―に咲く」「各人が―の装いをこらす」「主人も老婆も―僕によくして呉れた/思出の記(蘆花)」
取り得・取り徳: とりどく ◎② 取れば取っただけその人の利益になること。
塵取り・芥取り: ごみとり ③④ (1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。 (2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。
湯取り・淦取り: ゆとり (1)和船で,淦(アカ)をくみとる器。あかとり。あかとり杓。[和名抄] (2)入浴後,体のしめりをとるために着る着物。ゆかた。 (3)「湯取り飯」の略。
競取り・糶取り: せどり ◎ 〔動詞「せどる」の連用形から〕 売買の仲介をして手数料を取ること。また,その人。
粕取り・糟取り: かすとり ◎ (1)酒粕を蒸留してとった焼酎。独特の香味がある。粕取り焼酎。 (2)米またはイモから急造した粗悪な密造酒。第二次大戦直後に盛行。
舵取り・楫取り: かじとり ②③ (1)舵を操って船を一定の方向に進ませること。また,その人。操舵手。 (2)物事がうまく進行するように,指揮・誘導すること。また,その人。 「財界の―役」 (3)古代・中世に,荘園の年貢や公事物を運搬する船の責任者。近世においては航海の責任者としての役職名で,船頭につぐ重要な役職。
色取り取り: いろとりどり ④ 色々な種類があるさま。色がさまざまであるさま。 「―の衣装」
隈取り・暈取り: くまどり ◎④ (1)色をつけて,ある部分をきわ立たせること。 「目のまわりを―する」 (2)日本画で,墨や色をぼかして,遠近・高低・凹凸などを表すこと。暈染(ウンゼン)。 (3)歌舞伎で,超人的な英雄や敵役,神仏の化身,鬼畜などの役柄を誇張するために施す独特の化粧法。紅・藍・墨・黛赭(タイシヤ)などの顔料を用いて顔を彩色する。筋隈・剥身(ムキミ)隈・一本隈・公家荒(クゲアレ)・猿隈な
に取り: にとり 〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形「とり」の付いたもの〕 「にとって(連語)」に同じ。 「学生―勉学こそ第一義のものだ」
下取り: したどり ◎ 売買のとき,買い手がすでに所有している古い品を売り手が引き取って,その評価額だけ新品の代金を割り引くこと。 「車を―に出す」