地口 意味
- じぐち ◎
(1)ことわざや成句などをもじって作った語呂合わせの文句。「下戸に御飯(猫に小判)」の類。口合い。
(2)「地口銭(ジグチセン)」の略。
関連用語
地口る: じぐる 〔「地口(ジグチ)」の動詞化〕 地口を言う。洒落を言う。 「善兵衛が金蒔きや鴉がほじくつて…と浜は一生の洒落を―・つて/くれの廿八日(魯庵)」
地口銭: じぐちせん ◎ 室町時代,京都・奈良などの都市の家屋や土地に課した臨時の税。道路に面した間口の広狭に応じて賦課。次第に恒常化した。間別銭(マベツセン)。地口。
絵地口: えじぐち ② 絵で地口を表したもの。祭礼の行灯(アンドン)などに書かれた。 →地口行灯
地口付け: じぐちづけ ◎ 享保(1716-1736)の頃に流行した遊び。地口に対し,その内容と関係深い戯画を描き,点者が判定して優劣を決めるもの。
地口落ち: じぐちおち ◎ 落語の落ちの一つ。同音または類音異義の語を用いるもの。「三方一両損」の「多かあ(大岡)食わねえ,たったいちぜん(越前)」のような類。落語では最も多い落ちとされる。上方落語では,にわか落ちという。
地口行灯: じぐちあんどん ④ 地口を書いた行灯。戯画を書き加えて,祭礼のときなどに軒先に掛けたりする。江戸中期に流行。絵地口。
地取り碁: じどりご ③ 囲碁で,攻め合いよりも互いに地を広く取り合う対局。
地取り捜査: じどりそうさ ④ 一定地域の分担を決めて,警察官が犯罪事件の聞き込み捜査をすること。
地取り: じどり ③◎ (1)家を建てるときに,地所の区画割りをすること。 (2)囲碁で,地を取ること。 (3)葬儀に用いる紙製の花。紙花(カミバナ)。 (4)相撲で,所属の部屋でする稽古。
地取: じとり ③◎ 能や狂言で,演者が次第を謡ったあとに,地謡が,低い声で同じ部分を謡い返すこと。また,その謡。
地厚: じあつ ◎ 布地などが厚いさま。 「―な布」