あまつつみ 意味
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意味
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- 【天つ罪】
(1)古代の罪の概念の一。共同体の農耕に関する不法行為やタブー。延喜式によれば,畔(ア)放ち・溝埋め・樋(ヒ)放ち・重(シキ)播(マ)き・串(クシ)刺し・生け剥(ハ)ぎ・逆剥(ハ)ぎ・糞戸(クソヘ)の八種。
⇔国つ罪
(2)朝廷による処罰。
「恭(ツツシ)みて―を行へ/日本書紀(継体訓)」
- あまつみず 【天つ水】 ※一※ (名) 天上の水。雨。 「―仰ぎてそ待つ/万葉 4122」 ※二※ (枕詞) 日照りに雨を待つ意で,「仰ぎて待つ」にかかる。 「―仰ぎて待つに/万葉 167」
- あまつ-つみ 【天つ罪】 (1) 古代の罪の概念の一。共同体の農耕に関する不法行為やタブー。延喜式によれば,畔(ア)放ち・溝埋め・樋(ヒ)放ち・重(シキ)播(マ)き・串(クシ)刺し・生け剥(ハ)ぎ・逆剥(ハ)ぎ・糞戸(クソヘ)の八種。 国つ罪 (2) 朝廷による処罰。「恭(ツツシ)みて―を行へ/日本書紀(継体訓)」
- あまつみおや 【天つ御祖】 天皇の先祖という天上の神。皇祖。 「我が―彦火瓊瓊杵尊(ヒコホノニニギノミコト)に授けたまへり/日本書紀(神武訓)」
- あまつみかど 【天つ御門】 皇居の門。また,皇居。 「ひさかたの―を恐(カシコ)くも/万葉 199」
- あまつみこと 【天つ尊】 天照大神(アマテラスオオミカミ)のこと。 「岩戸あけし―のそのかみに/御裳濯川歌合」
- つつみ 【包み】 ※一※ ③ (名) (1)紙などで包んだもの。 「おみやげの―を開く」「紙―」 (2)物を包むために用いるもの。風呂敷など。 「―に,衣箱の,おもりかに古体なる,うちおきて,おし出でたり/源氏(末摘花)」 ※二※ (接尾) 助数詞。包んであるものを数えるのに用いる。 「一―ずつ配る」 ; 【堤】 姓氏の一。 ; 【堤】 〔「包むもの」の意〕 (1)池・
- いつつ-の-つみ 【五つの罪】 「五罪(ゴザイ)」を訓読みした語。「おのが―や消ゆると/林葉集」
- くにつつみ 【国つ罪】 古代の罪の概念の一。人が犯してはならない不法行為やタブーだけではなく,先天的身体異常や自然災害を含む。 「天つ罪と法(ノ)り別けて―と,生膚(イキハダ)断ち・死膚断ち・白人(シロビト)・こくみ・おのが母犯せる罪…/祝詞(六月晦大祓)」 ⇔天つ罪
- つつみい 【包み井】 (1)周りを石などで囲って水をたたえた井戸。 「鈴が音の駅家(ハユマウマヤ)の―の水を飲(タマ)へな妹が直手よ/万葉 3439」 (2)宮中で正月の若水に用いるために,前年の冬から蓋(フタ)をして封じておく井戸。
- つつみいい 【包み飯・裹み飯】 強飯(コワメシ)を木の葉などに包んだもの。古代,儀式などの際,下級の参加者に給した。
- つつみがみ 【包み紙】 物を包むのに用いる紙。包装紙。
- つつみきん 【包み金】 (1)祝いやお礼などとして,紙に包んで渡す金銭。つつみがね。 (2)江戸時代,金座で紙包みにし,封印した金貨。 →包み銀
- つつみぎん 【包み銀】 江戸時代,銀座で紙包みにし,封印した銀貨。包み銀はそのままの状態でも通用した。公認の両替屋や豪商が封印した包み銀も同様に扱われた。金の場合は包み金という。
- つつみこむ 【包み込む】 包んで中に入れる。 「霧が街を―・む」 ‖可能‖ つつみこめる
- つつみどう 【包み胴】 胴丸や腹巻の表面を綾・緞子(ドンス)・繻子(シユス)などで包んだもの。