あらだてる 意味
- 【荒立てる】
(1)荒々しくする。荒くする。
「声を―・てる」
(2)ことさらに事態を混乱させる。もつれさせる。
「事を―・てる」
- あらだて 【荒立て・略立て】 歌舞伎や操り芝居で,本読みの次におおよその動きをつける段階の稽古。荒立ち。
- いらだてる 【苛立てる】 気持ちをいらいらさせる。 「神経を―・てる」
- はしらだて 【柱立て】 (1)家屋の建築で,初めて柱を建てること。また,その祝賀の式。 「―すでに終はり,棟木を揚げんとしけるに/太平記 36」 (2){(1)}にちなんだ万歳唄の一。「一本の柱は天照大神」などと羅列する。 (3)長々と口上を述べること。
- あら-だて [0] 【荒立て・略立て】 歌舞伎や操り芝居で,本読みの次におおよその動きをつける段階の稽古。荒立ち。
- あらだつ 【荒立つ】 ※一※ (動タ五[四]) (1)(人の心や波風などが)荒くなる。荒々しくなる。 「―・ちたる詞(コトバ)の中に/谷間の姫百合(謙澄)」「波が―・つ」 (2)事態が混乱する。物事がもつれる。 「事が―・つ」 (3)荒々しく振る舞う。暴れる。 「鬼神も―・つまじきけはひなれば/源氏(帚木)」 ※二※ (動タ下二) ⇒あらだてる
- あらだな 【新棚】 新仏(アラボトケ)を迎えるための盆棚。初棚。
- あらいだて 【洗い立て】 人の所業や物事の内情などを調べ上げ,ことさらあばき立てること。
- あらい-だて アラヒ― [0] 【洗い立て】 人の所業や物事の内情などを調べ上げ,ことさらあばき立てること。
- あわだてる 【泡立てる】 泡が立つようにする。泡を立たせる。 「卵の白身を―・てる」
- おだてる 【煽てる】 (1)あることをさせようという意図をもって,人を盛んにほめていい気にさせる。 「―・てておごらせる」 (2)気持ちを乱すようにまわりであおり立てる。 「めつたむしやうに―・てられ,合点が行かねどまあ沖へ漕出して/浄瑠璃・近江源氏」 (3)まわりではやしたててからかう。 「何のかのと人が―・てうかと思うて/歌舞伎・入間詞」
- かどだてる 【角立てる】 (1)角をとがらせる。角をたてる。 「目を―・てる」 (2)人の感情を刺激するようなことをする。
- くわだてる 【企てる】 〔「くはびら立つ」の略。室町時代までは「くはたつ」と清音〕 (1)事を始める前に,その手順を考えたり,整えたりする。もくろむ。たくらむ。企図する。計画する。 「世界一周を―・てる」「新しい分野への進出を―・てる」「謀反を―・てる」 (2)足をつまだてる。 「常に一の足を―・てたまへり/金光明最勝王経(平安初期点)」
- さかだてる 【逆立てる】 普通は横向きや下向きになっているものを上向きにする。 「髪を―・てる」「柳眉(リユウビ)を―・てる」
- さきだてる 【先立てる】 (1)人を先に行かせる。 「弟を案内に―・てて行く」 (2)人を先に死なせる。 「二十三にて弟を―・てしかば/十訓 2」
- すじだてる 【筋立てる】 (1)話の筋を整理する。筋道を立てる。 「―・てて話す」 (2)毛筋をととのえる。 「上村のおみよ様が―・ててくれなさつた大事の鬢(タブ)を/浄瑠璃・神霊矢口渡」