いい-わ・ける 意味
読み方:
意味携帯版
- イヒ― [4]
【言(い)分ける】
(動カ下一)[文]カ下二 いひわ・く
(1)筋道を立てて説明する。はっきりとわかるように言う。「如何なる事ぞと問ひけれども,朦朧として―・くる事もなし/御伽草子・狐」
(2)事情などを話して人を分けて遣わす。「二人をのみぞ,この御方に―・けたりける/源氏(手習)」
- わ・ける [2] 【分ける・別ける】 (動カ下一) [文] カ下二 わ・く (1) 全体を,いくつかのより小さなまとまりにする。分割する。「五回に―・けて支払う」「二組に―・けて試合をする」 (2) 区別して,別々のまとまりにする。分類する。「夏物と冬物に―・ける」「学年別に―・ける」 (3) 境界を設けて区切る。「髪を七三に―・ける」 (4) 障害物などを押し開いて進む。「波を―・
- いい-わ・く イヒ― 【言ひ分く】 ■一■ (動カ四) 筋道を立てて言う。道理がよくわかるように言う。「誰かは―・く人あらむ/宇津保(俊蔭)」 ■二■ (動カ下二) いいわける
- うみ-わ・ける [4] 【生み分ける】 (動カ下一) 男か女か望むほうの子供を生む。
- えり-わ・ける [4] [0] 【選り分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 えりわ・く 選別する。よりわける。「ヒナの雌雄を―・ける」
- おし-わ・ける [4] 【押(し)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 おしわ・く 密集している人やものを力を入れて両側に分ける。かきわける。「葦(アシ)を―・けて進む」
- かき-わ・ける [4] [0] 【書(き)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 かきわ・く ある基準により分けて書く。区別して書く。「人物の性格を巧みに―・ける」
- かぎ-わ・ける [4] 【嗅ぎ分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 かぎわ・く においをかいで,物を区別する。比喩的にも用いる。「香水の銘柄を―・ける」「うそかまことかを―・ける」
- かみ-わ・ける [4] [0] 【噛み分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 かみわ・く (1) よく味わって味の違いを区別する。 (2) 多くの経験をして,道理を十分わきまえる。「酸いも甘いも―・ける」
- きき-わ・ける [4] 【聞(き)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 ききわ・く (1) 聞いて相違を区別する。「 r と l の音を―・ける」 (2) 聞いてその意を理解する。また,納得して従う。「あるじの君よく―・けて給へ/読本・雨月(蛇性の婬)」
- くみ-わ・ける [4] 【汲み分ける・酌(み)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 くみわ・く (1) 液体を汲んで別の器などに分ける。「さし来る潮を―・けて/謡曲・松風」 (2) おもいやる。酌量する。おしはかる。「作者の苦労はいかばかり。それを少しは―・けて/色懺悔(紅葉)」
- し-わ・ける [3] 【仕分ける・仕訳ける】 (動カ下一) [文] カ下二 しわ・く (1) 物事を分類・整理する。「荷物を―・ける」 (2) 商家で,のれん分けをする。分家させる。「弟を別家に―・けて/浮世草子・永代蔵 3」 (3) 区別して行う。また演じ分ける。「物まねばかりを―・けたるを至極と心得て/花鏡」
- そめ-わ・ける [4] 【染(め)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 そめわ・く 違った色に分けて染める。「青・白・赤に―・けた旗」
- つかい-わ・ける ツカヒ― [5] 【使い分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 つかひわ・く 目的や用途,また場面に応じて適切なものを選んで使う。「まないたを―・ける」「言葉を―・ける」
- とき-わ・ける [0] [4] 【説(き)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 ときわ・く よくわかるように説明する。「自説を丁寧に―・ける」
- とり-わ・ける [0] [4] 【取(り)分ける】 (動カ下一) [文] カ下二 とりわ・く (1) めいめいが自分の分だけ分けて取る。「サラダを小皿に―・ける」 (2) 取りのけて別にしておく。「不良品は―・ける」 とりわけ