しのびねものがたり 意味
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- 【忍音物語】
擬古物語。一巻。作者未詳。南北朝時代の成立か。現存本は平安時代の古本の改作で,原作は現在伝わらない。四位少将きんつねと,しのびねの姫君の悲恋物語。
- ねものがたり 【寝物語】 (男女が)寝ながら話すこと。また,その話。 「―に聞く」
- きつねものがたり 【狐物語】 〔原題 (フランス) Roman de Renart〕 一二世紀末から一三世紀にかけて成立したフランスの動物説話集。ルナールという狐と多くの動物たちを通して,人間社会を鋭く風刺する。 →ライネケ狐
- さねもり-ものがたり 【実盛物語】 人形浄瑠璃「源平布引滝(ゲンペイヌノビキノタキ)」の三段目「九郎助住家」の場の通称。
- さねもりものがたり 【実盛物語】 人形浄瑠璃「源平布引滝(ゲンペイヌノビキノタキ)」の三段目「九郎助住家」の場の通称。
- ものがたり 【物語】 (1)あるまとまった内容のことを話すこと。ものがたること。また,その内容。話。談話。 「世にも悲しい―」「知る人の許にて夜に入るまで―し/舞姫(鴎外)」 (2)文学形態の一。広義には,散文による創作文学のうち,自照文学を除くものの総称。すなわち,作者が人物・事件などについて他人に語る形で記述した散文の文学作品。特に,人物描写に主眼のある小説に対して,事件の叙述を主とするものをさ
- しのびね 【忍び音】 (1)ひそひそ声。小声。しのび声。 「―に言ひつれば,右の柱を左と聞きてもや有らん/盛衰記 18」 (2)忍び泣きの声。 「枕に顔を当てて,繁は―に泣伏した/青春(風葉)」「恋しくあはれなりと思ひつつ,―をのみ泣きて/更級」 (3)陰暦四月頃のホトトギスの鳴き声。ホトトギスの初音。 「―は苦しき物を時鳥/和泉式部日記」
- うた-ものがたり [5] 【歌物語】 (1) 歌を中心とした物語。また,特定の歌に関する物語。うたがたり。 (2) 平安前期の物語の一種。特定の歌を核として,それにまつわる物語を展開したもの。また,そのような短い物語・説話を集めた作品。「伊勢物語」「大和物語」など。
- えものがたり 【絵物語】 物語を絵に描いたもの。また,絵入りの物語。
- え-ものがたり ヱ― [4] 【絵物語】 物語を絵に描いたもの。また,絵入りの物語。
- ぎこ-ものがたり [5] 【擬古物語】 主として鎌倉時代,「源氏物語」「狭衣物語」などの平安時代の作り物語を模倣して作られた物語。ほとんどが貴族の男女を主人公とした宮廷物語であるが,時代を反映して無常観が濃く,悲恋遁世の話が多い。「あまのかるも」「松浦宮(マツラノミヤ)物語」「苔の衣」「風につれなき」「わが身にたどる姫君」など。
- すものがたり 【素物語】 「素話{(2)}」に同じ。
- す-ものがたり [4] 【素物語】 「素話{ (2) }」に同じ。
- そら-ものがたり 【空物語】 でまかせの物語。とりとめもない物語。「―する翁かなとおぼすもあらむ/大鏡(道長)」
- ちご-ものがたり [5] 【稚児物語】 寺院の稚児と僧侶との愛欲を題材とした物語草子。室町時代に一群の作品があり,「秋夜長物語」「松帆浦物語」「幻夢物語」などが有名。
- なが-ものがたり [5] 【長物語】 長い時間物語ること。また,長い物語。「秋の夜の―」