とり-つくろ・う 意味
読み方:
意味
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- ―ツクロフ [5][0]
【取(り)繕う】
(動ワ五[ハ四])
(「とり」は接頭語)
(1)破れたところをちょっと直す。修繕をする。「障子の破れを―・う」
(2)外見だけ飾って,体裁をよくする。「人前を―・う」
(3)過失などを,その場だけなんとかうまくごまかす。「失言をなんとか―・う」
(4)身なりを整える。「御髦(ヒゲ)なども―・ひ給はねばしげりて/源氏(柏木)」
[可能] とりつくろえる
- いい-つくろ・う イヒツクロフ [5] 【言(い)繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) 言葉巧みにごまかす。「その場をうまく―・う」 [可能] いいつくろえる
- かい-つくろ・う ―ツクロフ 【掻い繕ふ】 (動ハ四) (「かきつくろふ」の転) 身なりや服装をきちんと整える。「僧衣―・ひて,座の末にまゐれり/読本・雨月(仏法僧)」
- かき-つくろ・う ―ツクロフ [5] [0] 【掻き繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) 「つくろう」を強めていう語。かいつくろう。「襟元を―・う」
- つくろ・う ツクロフ [3] 【繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) (動詞「作る」に接尾語「ふ」の付いた「つくらふ」の転) (1) 破れたりこわれたりしている所をなおす。修理する。修繕する。「靴下を―・う」 (2) 見ておかしくないように外見をととのえる。乱れをなおす。「髪を―・う」「身なりを―・う」 (3) 失敗などがわからないようにうわべをととのえる。「その場を―・って言い逃れる」「世間
- なで-つくろ・う ―ツクロフ 【撫で繕ふ】 (動ハ四) 髪などをなでて整える。なでるように大事に整える。「女(ムスメ)を,昼より乳母と二人―・ひ立てたれば憎げにもあらず/源氏(東屋)」
- ひき-つくろ・う ―ツクロフ [5] 【引(き)繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) 身だしなみをきちんとする。体裁を整える。「衣紋(エモン)を―・う」 (2) 気取った態度をとる。「躬(ミズカラ)は淑(シトヤ)かに―・へる娘あり/金色夜叉(紅葉)」
- み-つくろ・う ―ツクロフ [4] [0] 【見繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) 品物などを適当に選んで整える。「夕食のおかずを―・う」 (2) 見さだめて,態勢を整える。見はからう。「嶮岨に待て戦んと―・ふ処に/太平記 26」 [可能] みつくろえる
- とりつくろう 【取(り)繕う】 〔「とり」は接頭語〕 (1)破れたところをちょっと直す。修繕をする。 「障子の破れを―・う」 (2)外見だけ飾って,体裁をよくする。 「人前を―・う」 (3)過失などを,その場だけなんとかうまくごまかす。 「失言をなんとか―・う」 (4)身なりを整える。 「御髦(ヒゲ)なども―・ひ給はねばしげりて/源氏(柏木)」 ‖可能‖ とりつくろえる
- くろ-とり ワラビ,干しワラビをいう女房詞。
- つくば・う ツクバフ [3] 【蹲う・踞う】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) しゃがむ。うずくまる。つくばる。「黄昏(タソガ)るゝ門の薄寒きに―・ひて/金色夜叉(紅葉)」 (2) 平伏する。かしこまって控える。「『かしこまつた』 ―・うてまつ/狂言・富士松」
- つくら・う ツクラフ 【繕ふ】 (動ハ四) 「つくろう(繕)」に同じ。「清七の誤も,五十両有ば―・はるる/浄瑠璃・夏祭」
- はい-つくば・う ハヒツクバフ [5] 【這い蹲う】 (動ワ五 [ハ四] ) 「はいつくばる(這蹲)」に同じ。「己に金を儲けさせてくれるものの前には―・ふ/雁(鴎外)」「五日に一度づつ軽い遣ひ物して―・ひ/浮世草子・織留 1」
- あつくろし 【暑苦し・熱苦し】 「あつくるしい」に同じ。 「ええ―・し,誰ぢやいや/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」
- かい-つくろい ―ツクロヒ 【掻い繕ひ】 介添え役の女房。かしづき。「―ふたり/枕草子 92」
- つくろい 【繕い】 修理や修繕をすること。