向こう正面 意味
- むこうじょうめん ④
(1)向かって正面に当たる所。前面。
(2)劇場で,舞台から見て正面の観客席。大向こう。
(3)相撲で,土俵正面(北側)からみて南側の所。裏正面。
(4)競技場で,メーン-スタンドの反対側の客席。また,その前あたり。
- 向う正面 前面; 向正面; ファサード; 表付き; 正面; 前部; 向こう正面; フロント
- 向こう むこう ②◎ (1)向かい合っている正面。向かい。前方。 「―の家」「お―のお芳ちやんを呼んで来る/平凡(四迷)」 (2)自分からやや離れている方向・方面。あちらの方。 「―から先生がやって来る」「みんな―で遊びなさい」「はるか―」 (3)物を隔てた反対側。 「山―」「川―」「―の岸に渡る」 (4)離れた土地。外国。 「―の人のやうに,出来るものでは無い/うづまき(敏)」 (
- 向こう傷・向こう疵 むこうきず ② 敵に正面から立ち向かい体の前面に受けた傷。特に,眉間(ミケン)や額に受けた傷。 ⇔後ろ傷
- 向こうざま 向様; 向うざま; 向ざま; 向う様; 向こう様; まっこうから
- 向こうっ気 むこうっき ◎ 「向こう意気」に同じ。
- 向こうっ面 むこうっつら ◎ 顔の前面。また,向かい合っている相手の顔をののしっていう語。 「―を張り倒すぞ」
- 向こうに それ以上に; それ以降に; あそこに; かなたに
- 向こうの あそこに見える; あそこの
- 向こうへ 去って; 離れて
- 向こうみず 無闇; 恐いもの知らず; 無謀; むこう見ず; むやみ; 向こう見ず; 無考え; 無茶; 命知らず; 無暗; 向う見ず; 向見ず; 無鉄砲
- 向こう付け むこうづけ ◎ (1)懐石料理で,膳部の向こう側に置く刺身・酢の物などの料理。また,それを入れる器。お向こう。 (2)相撲で,頭を相手の胸に付け,相手のまわしを引くこと。
- 向こう側 むこうがわ ◎ (1)向かいの側。また,間に物を隔てた反対側。 「―に立っている人」「山の―は雪らしい」 (2)相手方。先方。 「―の出方を待つ」
- 向こう前 むこうまえ ② 向かい合うこと。また,向かい合う関係にあること。 「―にある家」
- 向こう向き むこうむき ◎ 向こうを向いていること。こちらに背を向けていること。 「―にすわる」
- 向こう唐門 むこうからもん ⑤④ ⇒むかいからもん(向唐門)
例文
- 向こう正面でナスノコトブキは故障発生・競走中止。
- レースは、後方待機から向こう正面で徐々に進出。
- 向こう正面を通り中間点となる「⑥」のハロン棒を通過。
- 向こう正面で他馬と接触により右後肢腱断絶を発症し失速。
- コーナー冒頭の解説は生方藤兵衛、向こう正面解説はルーク参謀。
- また、3200mはそこからさらに回った向こう正面がゴールとなる。
- 向こう正面は緩やかな坂が続き第1コーナーに入ると緩やかな下り坂が直線まで続く。
- 向こう正面で先頭に並びかけると、直線では後続をそのまま突き放し、レコードタイムで勝利。
- なお、1980年代前半ごろまでは、向こう正面にも解説者のほか実況アナウンサーが座っていた。
- 2003年の兵庫大賞典でも同様に向こう正面からホクザンフィールドを追いかけて場内を沸かせた。