和や・柔や 意味
読み方:
意味
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- にこや
肌ざわりがやわらかいこと。また,やわらかなもの。
「苧衾(ムシブスマ)―が下に/古事記(上)」
→なごや
- 和や なごや 〔「や」は接尾語〕 なごやかなこと。やわらかいもの。 「蒸し衾(ブスマ)―が下に臥せれども妹とし寝(ネ)ねば肌し寒しも/万葉 524」 →にこや
- 和やか なごやか ② (1)気分がやわらいでいるさま。おだやか。 「―な雰囲気」「―に話し合う」 (2)態度・物腰のやわらかなさま。しなやか。 「狩衣姿なる男しのびやかにもてなし,―なれば/源氏(蓬生)」 ﹛派生﹜——さ(名) ; にこやか ② (1)うれしそうににこにこしているさま。 「―な顔つき」 (2)ものやわらかなさま。優美なさま。 「(筆跡ノ)―なる方の御なつかしさは,
- 和やぐ なごやぐ ③ なごやかになる。穏やかになる。 「気持ちが―・いだ」「座が―・ぐ」
- 和よか にこよか (1)ものやわらかなさま。なごやか。 「にこ草の―にしも思ほゆるかも/万葉 4309」 (2)にっこり笑うさま。にこやか。 「葦垣の中のにこ草―に我と笑まして人に知らゆな/万葉 2762」
- 和らぎ やわらぎ ◎ やわらぐこと。おだやかになること。また,その状態。
- 和める なごめる ③ おだやかにする。なだめる。しずめる。 「神ヲ―・メル/ヘボン(三版)」「さて腹立てなむ,猶―・めさせおはしませ/落窪 2」
- 和らぐ やわらぐ ③ 〔形容動詞「やはら」の動詞化〕 ※一※ (動ガ五[四]) (1)激しさや厳しさが静まる。穏やかになる。 「寒さが―・ぐ」「表情が―・ぐ」 (2)打ち解ける。むつまじくなる。 「兄弟よろこび―・ぎて/日本書紀(顕宗訓)」 (3)やわらかになる。 「水がかかれば殊の外―・いでよい/狂言記・皸」 ※二※ (動ガ下二) ⇒やわらげる
- 和む なごむ ② ※一※ (動マ五[四]) 気持ちがおだやかになる。なごやかになる。 「優しい笑顔に心が―・む」「あら人神も―・むまで/後拾遺(雑三)」 ※二※ (動マ下二) ⇒なごめる ; にこむ なごむ。なごやかになる。 「天神地祇共に―・む/日本書紀(崇神訓)」 ; のどむ (1)心や気持ちをゆったりさせる。のどかにする。 「惑はれ侍る心をえ―・め侍らねば/源氏(葵
- 和らげ やわらげ 難解な事柄を,やさしく説明すること。 「フンベツシニクキコトバノ―/天草本伊曾保」