唐芥子 意味
- 獅子唐芥子 ししとうがらし ⑤ トウガラシの栽培変種。いわゆるピーマンのうち,在来品種で,果実が小さく細長いもの。シシトウ。青唐芥子。
- 唐辛子・唐芥子・蕃椒 とうがらし ③ (1)ナス科の一年草。南アメリカの熱帯原産。日本には近世初期に渡来。高さ60センチメートル内外。夏,葉腋に白色の花を開く。果実の形は細長いもの,丸いもの,大小様々あり,熟すと赤・黄などとなる。一般に辛味が強く,香辛料や薬用とする。変種のシシトウガラシやピーマンは食用に,ゴシキトウガラシは観賞用にする。辛味の強いタカノツメなどは南蛮(ナンバン)辛子・南蛮・高麗胡椒(コウライゴシ
- 芥子 かいし ① カラシナの種子。芥子泥(デイ)にして湿布に用いたり,芥子漬(カラシヅ)け・カレー粉の原料など,食用嗜好品として用いられる。 〔漢方では「がいし」〕 ; がいし ① ⇒かいし(芥子)
- 小芥子 こけし ◎ 東北地方特産の郷土玩具の一。木地(キジ)を轆轤(ロクロ)で挽(ヒ)いた円筒状の胴に丸い頭をつけて女の子の顔をかき,胴に赤・青・黄などで簡単に彩色した木製の人形。小芥子這子(ボウコ)。木ぼこ。木でこ。こけし人形。
- 洋芥子 芥子; 辛子; カラシナ; マスタード
- 田芥子 田芥
- 芥子・罌粟 けし ◎ (1)ケシ科の大形二年草。東ヨーロッパ原産。高さ約1メートル。葉は緑白色で基部は茎を抱く。初夏,茎頂に紅・紅紫・白などの大きな四弁花を単生し,球形の果実を結ぶ。種子は小さく黒または白で多数あり,芥子油をとるほか,パンや和菓子の飾りに用いる。未熟の果実から阿片がとれるので,一般の栽培は禁止されている。 〔「芥子の花」は ﹝季﹞夏。《己れ毒と知らで咲きけり―の花/虚子》〕 (2)ケ
- 芥子・辛子 からし ◎ 〔形容詞「からし」の終止形の名詞化〕 芥子菜の種子を粉末にしたもの。黄色で辛みがある。粉末のまま,あるいは練って香辛料とし,薬用にも使う。
- 芥子本 けしぼん ◎ 「豆本」に同じ。特に,江戸時代の小形の版本。
- 芥子殻 けしがら ◎ (1)芥子の果実から種子を取ったあとのから。鎮痛薬・鎮咳薬として用いる。罌粟殻(オウゾクコク)。 (2)武具の指物で,竿先に芥子の実と葉を模したつくりものを取りつけたもの。
- 芥子油 かいしゆ ③ ⇒からしゆ(芥子油) ; からしゆ ③ 芥子菜の種子を圧搾して得た半乾性の脂肪油。食用・薬用。かいしゆ。 ; けしあぶら ③ 芥子の種子から製した油。上等品は食用とし,絵の具・石鹸などの材料にも用いる。けしゆ。 ; けしゆ ② ⇒けしあぶら(芥子油)
- 芥子泥 からしでい ③ 芥子を混ぜた小麦粉に微温湯を加えて泥状にしたもの。湿布剤として消炎などに用いる。芥子膏。かいしでい。
- 芥子玉 けしだま ◎ 染め模様の一。ごく細かい玉を一面に散らしたもの。手拭(ヌグ)い・浴衣などに染める。けし絞り。けしあられ。けし。
- 芥子粒 けしつぶ ③◎ 芥子の種子。非常に小さいもののたとえ。 「飛行機はもう―のように小さくなった」
- 芥子精 かいしせい ③ 芥子油にエタノールを混ぜた皮膚の刺激剤。
例文
- 唐辛子(とうがらし、唐芥子、蕃椒)は、ナス科トウガラシ属 (Capsicum) の栽培種の果実から得られる辛味のある香辛料。