媒染剤 意味
- ばいせんざい ◎
媒染染料を染着・発色させるために用いるタンニン剤・クロム・鉄・アルミニウム・スズなどの金属塩。
- 鉄媒染剤 てつばいせんざい ⑤ 硫酸鉄・酢酸鉄などの鉄塩による塩基性媒染剤。木綿・絹を黒く染めるのに古くから用いた。
- 媒染 ばいせん ◎ 媒染剤を媒介にして染着・発色させる方法。媒染剤の溶液に浸したのち,染めつける。媒染染法。
- 促染剤・速染剤 そくせんざい ◎③ 染色で,染着を早めるために添加する助剤。硫酸・食塩・酢酸など。
- 抜染剤 ばっせんざい ◎ 脱色のための薬剤。酸化抜染剤と還元抜染剤とがある。
- 緩染剤 かんせんざい ③◎ 染色で,染めむらを防ぐため染着をゆるやかにする薬剤。
- 媒染染料 ばいせんせんりょう ⑤ 単独では繊維に染着できず,媒染剤と繊維上で化学反応をして不溶性有色物質となって染着する染料。アリザリンなど。
- 媒材 ばいざい ◎ (1)媒介となる材料。 (2)(多く「媒剤」と書く)絵の具を溶く溶剤。油絵に用いるテレビン油など。
- 媒妁人 媒酌人
- 媒概念 ばいがいねん ③ ⇒中項(チユウコウ)
- 媒妁 媒酌
- 媒精 ばいせい ◎ 精子と卵が同じ液体の媒質中におかれるという受精の前提条件をみたして行われる多細胞動物の受精。授精。受精。
- 媒合 ばいごう ◎ 男女の中を取り持つこと。売春婦などを男に取り持つこと。また,その人。
- 媒質 ばいしつ ◎ 力や波動を伝える役割をするもの。例えば,空気中を伝わる音にとっての媒質は空気である。また,光を伝える媒質として,かつて,エーテルと呼ばれるものが仮定されたが,現在では,空間自体が光の媒質であるとされている。
例文
- 鉄イオンは媒染剤としての効果がある。
- 酸化剤、媒染剤、分析用試薬などに使用される。
- 木灰は媒染剤として利用された。
- 媒染剤、鉄ミョウバンの原料。
- ミョウバンを媒染剤に用いる。
- 他の鉛化合物の合成や染料の媒染剤として用いられる。
- 灰汁を媒染剤に用いる。
- 媒染剤不要の直接染料。
- 媒染剤,絹の増量剤,なめし剤,分析試薬等に用いられる。
- 「灰の木」とは、この植物の灰汁を媒染剤に使ったことによる。