あとなしごと 意味
- 【跡無し事】
(1)根拠のないこと。とりとめのないこと。
「吹く風の―とけなすものもあり/おらが春」
(2)先例のないことの意か。一説に,{(1)}と同義とも。
「朕(ワレ),王(オオキミ)・卿(マエツキミ)に問ふに―を以てす/日本書紀(天武訓)」
関連用語
あとなし-ごと: 【跡無し事】 (1) 根拠のないこと。とりとめのないこと。「吹く風の―とけなすものもあり/おらが春」 (2) 先例のないことの意か。一説に,{ (1) }と同義とも。「朕(ワレ),王(オオキミ)・卿(マエツキミ)に問ふに―を以てす/日本書紀(天武訓)」
あとなし: 【跡無し】 (1)痕跡(コンセキ)がない。あとかたもない。 「漕ぎ去(イ)にし船の―・きごとし/万葉 351」 (2)むなしい。はかない。 「我(ア)が恋ふる―・き恋の止まなくも怪し/万葉 2385」 (3)人の訪れることがない。 「―・き里をうづむ白雪/秋篠月清集」 (4)根拠がない。事実無根だ。 「―・き事にはあらざめりとて/徒然 50」
ねなしごと: 【根無し言】 根拠のない話。つくりごと。うそ。
やごとなし: 【止事無し】 〔「やんごとなし」の「ん」の無表記から〕 身分が高い。高貴である。 「―・い御姿で立て御ざりまする/狂言・伊文字(虎寛本)」
はかなしごと: 【果無し事】 特に取り立てていうほどでもないこと。とりとめのないこと。はかなごと。 「今宵は少しうちとけて―なども言ふ/源氏(竹河)」
よしなしごと: 【由無し言】 つまらない言葉。 「―言ひてうちも笑ひぬ/徒然 30」 ; 【由無し事】 つまらないこと。とりとめもないこと。 「心にうつりゆく―をそこはかとなく書きつくれば/徒然(序)」
やむごとなし: 【止む事無し】 ⇒やんごとない
ようごとなし: 【止事無し】 「やんごとなし」の撥音「ん」を「う」と表記したもの。 「かく―・くものし給ふを/宇津保(国譲下)」
しごと: 【仕事】 〔動詞「する」の連用形「し」に「こと(事)」の付いた語。「仕」は当て字〕 (1)するべきこと。しなければならないこと。 「台所の―」「―が片付く」「―に取りかかる」 (2)生計を立てるために従事する勤め。職業。 「お―は何ですか」「―を探している」 (3)〔物〕 物体が力の作用のもとに移動するとき,移動方向の力の成分と移動距離の積で表される量。物体が仕事をされると,それだ
あだしごと: 【徒し事】 むだなこと。つまらないこと。 ; 【他し事】 他の事。余事。 「―はさて置き(=ソレハサテオキ。話題ヲ転ズル時ニ言ウ語)」
あらしごと: 【荒仕事】 (1)骨の折れる仕事。力仕事。 (2)強盗や殺人などの行為をいう。
あら-しごと: [3] 【荒仕事】 (1) 骨の折れる仕事。力仕事。 (2) 強盗や殺人などの行為をいう。
うつしごと: 【現事・顕事】 (1)現実の事。現世の出来事。 「大八島国の現(アキ)つ事,―事避(ヨ)さしめき/祝詞(出雲国造神賀詞)」 (2)正気でする事。意識してする事。 「年ごろの御ありさまは,―とやおぼしつる/とりかへばや(中)」
おおしごと: 【大仕事】 手数のかかる仕事。また,大事な仕事。
おお-しごと: オホ― [3] 【大仕事】 手数のかかる仕事。また,大事な仕事。