ありのみ 意味
- 【有りの実】
梨(ナシ)の実。﹝季﹞秋。
〔音が「無し」に通ずるのを嫌って,対義の「有り」を用いた語〕
例文
- また、ナシという名前は「無し」に通じることからこれを忌んで、家の庭に植えることを避けたり、「ありのみ(有りの実)」という反対の意味を持たせた呼称が用いられることがある(忌み言葉)。
- また横越地区南部の二本木・木津、両川地区東部の割野ではナシの栽培が盛んで、亀田・横越地区を統括する新潟みらい農業協同組合(JA新潟みらい)は二本木五丁目にナシ専用の選果場「梨の実館(ありのみかん)」を設けている。
- 日本語ではサルを「えて(得手)」「えて公」「えて吉」と呼ぶことがあるが、「さる」が「去る」に通じるため縁起を担いで忌み言葉としたもので、アシを「ヨシ」、するめを「あたりめ」、「ナシ」を「ありのみ」と呼ぶのと同様である。
関連用語
ありのとう: 【蟻の塔】 「蟻塚(アリヅカ)」に同じ。﹝季﹞夏。
ありのまま: 【有りの儘】 実際にあったとおり。事実のまま。ありてい。 「―の姿」「―(に)話す」 〔副詞的用法の場合,アクセントは ◎〕
ありの実: セイヨウナシ; ペヤ; 有りの実; ナシ; 梨; 西洋梨; 西洋ナシ; 有の実; 梨の実; 洋梨; ペア
もり-ありのり: 【森有礼】 (1847-1889) 政治家。薩摩藩出身。1873年(明治6)明六社を創立。85年伊藤博文内閣の文相となり,ドイツの教育思想を取り入れて学制の整備に尽力したが,国粋主義者により暗殺された。
ちりのみ: 【塵の身】 (1)ちりのようなはかない身。 「風の上にありか定めぬ―はゆくゑも知らずなりぬべらなり/古今(雑下)」 (2)俗世間のちりに汚れた身。
のりのみず: 【法の水】 「法水(ホウスイ)」を訓読みした語。 「―深きさとりを種として胸のはちすの花ぞ開くる/玉葉(釈教)」
のりのみち: 【法の道】 仏道のこと。 「―教へし山は霧こめて踏みみし跡になほや迷はむ/新勅撰(雑二)」
はりのみみ: 【針の耳】 「針の穴」に同じ。 「―ヲ通ス/日葡」
ありきたりの: 因循; 地味; スクェア; スクエア; 保守的; スクェアー; スクエアー
ありのすさび: 【在りの遊び】 あるのに慣れて,いたずらに過ごすこと。生きているのに慣れて,なおざりに暮らしていくこと。ありのすさみ。 「ある時は―に語らはで恋しきものと別れてぞ知る/古今六帖 5」
ありのとう-ぐさ: ―タフ― [4] 【蟻の塔草】 アリノトウグサ科の多年草。山野に自生。高さ20センチメートル内外。葉は卵円形で対生する。秋,茎頂が分枝して黄褐色の小花を多数つける。ノミトリグサ。
ありのひふき: キキョウの古名。[和名抄]
ありのままに: 裸で; 飾らずに
ありのままの: 剥き出しの; はっきりした; 端的; 有体; 有り体
もりありのり: 【森有礼】 (1847-1889) 政治家。薩摩藩出身。1873年(明治6)明六社を創立。85年伊藤博文内閣の文相となり,ドイツの教育思想を取り入れて学制の整備に尽力したが,国粋主義者により暗殺された。