あり-あま・る 意味
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【有り余る】
(動ラ五[四])
必要以上にたくさんある。余るほど豊富にある。「―・る才能をもつ男」
関連用語
あま・る: [2] 【余る】 (動ラ五 [四] ) (1) 必要な数量を引いたあとにまだ残りがある。「会費が―・る」 (2) 数量がある基準を上回る。「千人に―・る希望者」「背丈に―・る深さ」 (3) 余分にありすぎたために,かえって悪い結果になる。「勢い―・ってひっくり返る」「かわいさ―・って憎さ百倍」 (4) 限度・程度を超えている。「手に―・る難題」「目に―・る振る舞い」「身に―
ありあまる: 【有り余る】 必要以上にたくさんある。余るほど豊富にある。 「―・る才能をもつ男」
あまり-あ・る: 【余り有る】 (連語) (1) 十分である。十分に余裕がある。「実験の成功は苦難を補って―・る」 (2) 十分にし尽くせない。「想像に―・る苦しみ」
あま-かけ・る: 【天翔る】 (動ラ四) (「あまがける」とも) 大空をかけめぐる。主として神や人の霊についていう。「ひさかたの天のみ空ゆ―・り見渡したまひ/万葉 894」
あま-ぎ・る: 【天霧る】 (動ラ四) 雲や霧などがかかって,空が曇る。「花の色に―・る霞立ちまよひ/新古今(春下)」
あま-くだ・る: [0] [4] 【天下る・天降る】 (動ラ五 [四] ) (1) 神が,天上の神の世界から地上の人間界におりる。 (2) 高級官僚が官庁を退職して,関連のある民間会社の高い地位につく。「関連企業に―・る」 [可能] あまくだれる
あま-そそ・る: 【天聳る】 (動ラ四) 天高くそびえ立つ。そそり立つ。「―・り高き立山/万葉 4003」
あま-て・る: 【天照る】 (動ラ四) 天にあって輝く。空で照る。「ひさかたの―・る月は神代にか/万葉 1080」
おもい-あま・る: オモヒ― [5] 【思い余る】 (動ラ五 [四] ) あれこれ考えたがどうしてもよい考えが浮かばない。思案にあまる。現代語では,多く「思い余って」の形で用いる。「―・って上司に相談する」「をとこ,臥して思ひ,起きて思ひ,―・りて/伊勢 56」
こい-あま・る: コヒ― 【恋ひ余る】 (動ラ四) 恋するあまり,それが表に現れでる。「隠(コモ)り沼(ヌ)の下ゆ―・り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく/万葉 3935」
なり-あま・る: 【成り余る】 (動ラ四) 出来上がって余りがある。「我が身は成り成りて―・れる処一処あり/古事記(上訓)」
あり: 【在り・有り】 〔動詞「ある」の連用形から〕 あること。存在すること。多く「ありの…」の形で用いられる。 →ありのまま →ありのすさび →ありのことごと ; 【有り・在り】 ⇒ある ; 【蟻】 (1)膜翅目アリ科の昆虫。体は頭・胸・腹の三部に分けられ,胸部と腹部の間が細くくびれている。大部分は2~10ミリメートル。体色は黒か赤褐色。女王アリを中心に雄アリ・働きアリ(不完全
あま: 【天】 「あめ(天)」に同じ。多く助詞「つ」あるいは「の」を介して他の語を修飾し,また直接複合語をつくるときの形。 「―の白雲見れど飽かぬかも/万葉 3602」 ; 【海人・蜑】 魚介をとったり,藻塩を焼いたりするのを業とする者。漁師。古くは海部(アマベ)に属した。あまびと。いさりびと。 「―の釣舟/古今(羇旅)」 ; 【亜麻】 アマ科の一年草。中央アジア原産。高さ約1メ
あり-あり: (感) (1) 蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」 (2) (「有り有り」の意から) 酒を勧められてまだ残っているからと辞退する時の語。「おつと―/洒落本・甲駅新話」
ありあり: 【有り有り・在り在り】 (1)ある状態がはっきりと外に現れているさま。 「弱点が―(と)わかる」「ネチネチした気性が―と知れる/社会百面相(魯庵)」 (2)あたかも目の前にあるように心に感じられるさま。まざまざ。 「当時の光景が―と浮かぶ」 ; (1)蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。 「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」 (2)〔「有り有り」の意から〕