ことばのたまのお 意味
- 【詞の玉緒】
語学書。七巻。本居宣長(ノリナガ)著。1779年成立,1785年刊。「てにをは紐鏡(ヒモカガミ)」の解説書。係り結びの呼応を「八代集」を中心とする資料によって実証したもの。
関連用語
ことばのたま: 【言葉の玉】 言葉の美しいことを玉にたとえていう語。
ことばのたまはし: 【詞玉橋】 語学書。二巻。富樫広蔭著。1826年成立。活用と係り結びを説き,単語を言(コト)(体言)・詞(コトバ)(用言)・辞(テニヲハ)(助詞・助動詞)に分類する。
ことばのおだまき: 【詞の緒環】 語学書。二巻。林国雄著。1838年刊。てにをは・係り結び・活用などについて論ずる。初めて上一段活用・下一段活用を立てた。
ことばの泉: ことばのいずみ 国語辞典。落合直文著。1898年(明治31)刊。約一三万語を五十音順に配列。固有名詞など百科的な語も多い。1908年,落合直幸が「補遺」を刊行,約七万語を増補。 →言泉(ゲンセン)
ことばの緒: ことばのあや; ことばのはし
くさばのたま: 【草葉の玉】 草葉についている露を玉に見たてていう語。 「袖のみぬれていとどしく―の数やまさらむ/新古今(恋三)」
たまのお: 【玉の緒】 (1)玉をつらぬいた糸。また,特に宝玉の首飾り。 (2)〔「魂の緒」の意〕 いのち。生命。 「なかなかに恋に死なずは桑子にぞなるべかりける―ばかり/伊勢 14」 (3)植物ミセバヤの別名。﹝季﹞秋。
たまのおの: 【玉の緒の】 比喩的に「長し」「短し」「絶ゆ」「乱る」「間も置かず」「継ぐ」「惜し」などにかかる。また「うつし心」(かかり方未詳)の例もある。 「―長き春日を思ひ暮らさく/万葉 936」「―絶えじい妹と結びてしことは果たさず/万葉 481」「―現し心や年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ/万葉 2792」
たまのおび: 【玉の帯】 ⇒石帯(セキタイ)
たまのお-の: ―ヲ― 【玉の緒の】 (枕詞) 比喩的に「長し」「短し」「絶ゆ」「乱る」「間も置かず」「継ぐ」「惜し」などにかかる。また「うつし心」(かかり方未詳)の例もある。「―長き春日を思ひ暮らさく/万葉 936」「―絶えじい妹と結びてしことは果たさず/万葉 481」「―現し心や年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ/万葉 2792」
ことばのあや: 【言葉の綾】 言い回しの技巧。また,たくみな言い回し。 「これは―で,決して悪意はありません」
ことばのうみ: 【言葉の海】 言葉の数多く広いことを,海にたとえていう語。
ことばのその: 【言葉の園】 言葉の数多いことを,庭園の草木の多いのにたとえていう語。詩歌の世界についていうことが多い。
ことばのつゆ: 【言葉の露】 言葉,特に和歌を露にたとえて,その美しさ,もろさをいう語。 「かきつめし―の数ごとに法の海にはけふやいるらん/玉葉(釈教)」
ことばのはし: 【言葉の端】 ちょっとした言葉。言葉のすえ。言葉じり。 「不快な感情が―に表れる」