たまのおの 意味
- 【玉の緒の】
比喩的に「長し」「短し」「絶ゆ」「乱る」「間も置かず」「継ぐ」「惜し」などにかかる。また「うつし心」(かかり方未詳)の例もある。
「―長き春日を思ひ暮らさく/万葉 936」「―絶えじい妹と結びてしことは果たさず/万葉 481」「―現し心や年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ/万葉 2792」
関連用語
たまのお: 【玉の緒】 (1)玉をつらぬいた糸。また,特に宝玉の首飾り。 (2)〔「魂の緒」の意〕 いのち。生命。 「なかなかに恋に死なずは桑子にぞなるべかりける―ばかり/伊勢 14」 (3)植物ミセバヤの別名。﹝季﹞秋。
たまのおび: 【玉の帯】 ⇒石帯(セキタイ)
たまのお-の: ―ヲ― 【玉の緒の】 (枕詞) 比喩的に「長し」「短し」「絶ゆ」「乱る」「間も置かず」「継ぐ」「惜し」などにかかる。また「うつし心」(かかり方未詳)の例もある。「―長き春日を思ひ暮らさく/万葉 936」「―絶えじい妹と結びてしことは果たさず/万葉 481」「―現し心や年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ/万葉 2792」
たまのおぐし: 【玉の小櫛】 「源氏物語玉の小櫛」の略称。
たまのおごと: 【玉の小琴】 「万葉集玉の小琴」の略称。
たまのお-やなぎ: ―ヲ― [5] 【玉の緒柳】 (柳の露を玉の緒に見たてた語) 柳の美称。「山賤(ヤマガツ)の片岡かけてしむる野の境に立てる―/新古今(雑中)」
ことばのたまのお: 【詞の玉緒】 語学書。七巻。本居宣長(ノリナガ)著。1779年成立,1785年刊。「てにをは紐鏡(ヒモカガミ)」の解説書。係り結びの呼応を「八代集」を中心とする資料によって実証したもの。
たまのおくりわけ: 【玉の緒繰分】 語学書。東条義門著。五巻。1841年刊。自著「てにをは友鏡」の解説書。本居宣長の「詞玉緒」の誤りを正し,用例を補っている。
たまのおやなぎ: 【玉の緒柳】 〔柳の露を玉の緒に見たてた語〕 柳の美称。 「山賤(ヤマガツ)の片岡かけてしむる野の境に立てる―/新古今(雑中)」
たまのおや-じんじゃ: 【玉祖神社】 山口県防府市右田大崎にある神社。周防国の一の宮。祭神の玉祖神は天孫降臨に供奉したと伝えられる。たまっさま。
たまのおやじんじゃ: 【玉祖神社】 山口県防府市右田大崎にある神社。周防国の一の宮。祭神の玉祖神は天孫降臨に供奉したと伝えられる。たまっさま。
おのおの: 【各・各々】 ※一※ (名) (1)(人間について)ひとりひとり。めいめい。各自。 「―の義務」「―一つずつ持つ」 (2)(事物について)ひとつひとつ。それぞれ。各個。 「―の条項を参照する」 ※二※ (代) 二人称。多人数に向かって呼びかける語。皆さん。 「これ御覧ぜよ,―/平家 3」
おのおのの: 毎; 各; それぞれの
おのおの-がた: 【各々方】 (代) 二人称。多人数の人を敬っていう語。皆さん。あなたがた。近世,多く武士が用いた。「大事の銀を出して,―を呼ぶは/浮世草子・禁短気」
おのおのがた: 【各々方】 二人称。多人数の人を敬っていう語。皆さん。あなたがた。近世,多く武士が用いた。 「大事の銀を出して,―を呼ぶは/浮世草子・禁短気」