しょうじょうぶっきょう 意味

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  • 【小乗仏教】
    自己の悟りを偏重する仏教。大乗仏教徒が,特に利他主義の立場から,従来の伝統仏教に対して与えた称。スリランカ・ミャンマーなど南方仏教はこの系統に属する。批判的な意味をもたない場合は上座部仏教・南方仏教と呼ぶ。小乗。小乗教。

例文

  1. 大乗仏教側は説一切有部を論難するに際して、(自己の修行により自己一人のみが救われる)小乗(ヒーナヤーナ、hiinayaana)仏教(しょうじょうぶっきょう)と呼んだとされる。

関連用語

        しょうじょう-ぶっきょう:    セウ―ケウ [5] 【小乗仏教】 自己の悟りを偏重する仏教。大乗仏教徒が,特に利他主義の立場から,従来の伝統仏教に対して与えた称。スリランカ・ミャンマーなど南方仏教はこの系統に属する。批判的な意味をもたない場合は上座部仏教・南方仏教と呼ぶ。小乗。小乗教。
        だいじょうぶっきょう:    【大乗仏教】 紀元前一世紀以後インドに発生し,中国・日本・チベットなどに伝わった仏教の流れの通称。竜樹の中観派,無着・世親の瑜伽(ユガ)(唯識)派によって確立され,以後多様に展開した。一般的傾向としては,菩薩の修行,他者救済の重視,在家信仰の承認,空思想の深化などがあげられる。大乗。大乗教。
        ぶっきょう:    【物狂】 〔「ものぐるい」の漢字表記「物狂」を音読みした語〕 (1)きちがいじみていること。 「―の人にて悪しき様にや/盛衰記 19」 (2)あきれたこと。心外なこと。 「『なうなうおぢやれ,物いはう』『ああ―や』/狂言・猿座頭」 ; 【仏教】 〔仏陀が説いた教えの意〕 紀元前五世紀(一説に六世紀)に釈迦が開いた宗教。インドにおこり,ほぼアジア全域に広まった。この世を苦しみ
        なんぽうぶっきょう:    【南方仏教】 南方アジアに広まった仏教。主としてスリランカ・ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオスに伝わり流布している上座部系の仏教をさす。パーリ語の聖典を保持するので,パーリ仏教ともいう。 →北方仏教
        ほっぽうぶっきょう:    【北方仏教】 梵語仏典やその漢訳・チベット訳仏典によって伝わったチベット・モンゴル・中国・朝鮮・日本などにおける仏教。北伝仏教。 →南方仏教
        だいじょう-ぶっきょう:    ―ケウ [5] 【大乗仏教】 紀元前一世紀以後インドに発生し,中国・日本・チベットなどに伝わった仏教の流れの通称。竜樹の中観派,無着・世親の瑜伽(ユガ)(唯識)派によって確立され,以後多様に展開した。一般的傾向としては,菩薩の修行,他者救済の重視,在家信仰の承認,空思想の深化などがあげられる。大乗。大乗教。
        しょうじょう-きょう:    セウ―キヤウ [0] 【小乗経】 小乗仏教の経典。四部の阿含(アゴン)経などの原始経典の総称。 大乗経
        こじ-ぶっきょう:    ―ブツケウ [3] 【居士仏教】 寺院で生活する僧侶の仏教に対して,在俗の信徒の仏教。インドの維摩経(ユイマギヨウ)は,その意義を説く代表的な経典。中国では多くの文人が在家の信徒であったし,白蓮社(ビヤクレンシヤ)もその一。日本では伝来以来,在家の仏教が重視され,明治以降は仏教復興の運動として主張された。
        ぶっきょうか:    【仏教家】 仏教を信仰する人。仏教を研究する人。
        ぶっきょう-か:    ―ケウ― [0] 【仏教家】 仏教を信仰する人。仏教を研究する人。
        ぶっきょう-がく:    ―ケウ― [3] 【仏教学】 (信仰の立場を離れ)仏教を研究する学問。
        ぶは-ぶっきょう:    ―ブツケウ [3] 【部派仏教】 釈迦の死後百年頃から数百年の間に成立した二〇の部派による仏教。初め保守的な上座部と進歩的な大衆部に分かれ,のちに前者の系統が一一部,後者の系統が九部となった。これら二〇の部派を小乗仏教というのは大乗仏教側からの批判的呼称。
        せっきょうじょうるり:    【説経浄瑠璃】 ⇒説経節(セツキヨウブシ)
        さんじょうぶっしょ:    【三条仏所】 平安後期から鎌倉時代にかけ,京都三条にあった仏像などの工房。定朝の弟子長勢(1010-1091)によって開かれ,円勢・長円・賢円らが出た。鎌倉時代に七条仏所が擡頭し,衰えた。 →円派
        しちじょうぶっしょ:    【七条仏所】 定朝(ジヨウチヨウ)の子と伝えられる覚助(カクジヨ)を祖とする仏所。康慶・運慶・湛慶らが出て,鎌倉時代以後江戸時代に至るまで勢力をふるった。仏師名に慶の字を付したところから慶派とも呼ばれる。

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