唐銭 意味
- とうせん ◎
中国から渡来した銭貨の総称。江戸初期まで通貨として広く流通した。
例文
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- 不思議なことにその男の子は左手にその唐銭を握っていた。
- すると百日目の夜、白鬚の老人が夢に現れ、「唐銭を1枚飲み込めば子が授かる。
- 中国では唐銭以前にも穴あき銭はあったが、その空白期には布や米などを貨幣代わりに用いた。
- 日本では北宋銭やさらに古い唐銭の残存率が非常に高いほか、中国では寛永銭の埋蔵が目立つという。
- 室町時代の1450年~1500年頃、仁済禅師が、唐銭(周元通報)300枚を溶かして高さ1尺の馬頭観音を作り、小山観音の新たな本尊としたという。
関連用語
渡唐銭: ととうせん ◎ 日本に渡来し流通した中国銭。唐の開元通宝,宋の皇宋通宝,明の永楽通宝など。
唐金: からかね ◎② 〔中国から製法が伝わったことから〕 青銅のこと。
唐通事: とうつうじ ③ 江戸時代,長崎の唐人屋敷・出島に役所を置き,中国人との貿易交渉に通訳兼商務官として携わった者。およそ七〇家が世襲で任に当たった。
唐鋏: とうばさみ ③ 二枚の刃を交差させて,中央をねじで固定する型の鋏。全体は X 字形をなす。西洋鋏。
唐辛子・唐芥子・蕃椒: とうがらし ③ (1)ナス科の一年草。南アメリカの熱帯原産。日本には近世初期に渡来。高さ60センチメートル内外。夏,葉腋に白色の花を開く。果実の形は細長いもの,丸いもの,大小様々あり,熟すと赤・黄などとなる。一般に辛味が強く,香辛料や薬用とする。変種のシシトウガラシやピーマンは食用に,ゴシキトウガラシは観賞用にする。辛味の強いタカノツメなどは南蛮(ナンバン)辛子・南蛮・高麗胡椒(コウライゴシ
唐鋤: プラオ; プラウ; 犂; すき; 鋤; 犁; 黎
唐辛子: とんがらし ③ 「とうがらし(唐辛子)」の転。
唐鋤・犂: からすき ◎② 柄が曲がって刃が広い鋤。多くは牛や馬に引かせて田畑を耕すのに使う。うしぐわ。
唐輪: からわ ◎ (1)子供の髪形の一。鎌倉時代,元服前の童子が髻(モトドリ)から上を二つに分け,頭の上で二つの輪を作るもの。 「年十五,六ばかりなる小児(コチゴ)の,髪―にあげたるが/太平記 2」 (2)室町末期以降の女子の髪形。髪を頭の上に束ね,それをいくつかに分けて輪を作り,根元を余りの髪で巻くもの。兵庫髷(ヒヨウゴワゲ)はこれから出たといわれる。唐子まげ。
唐鋤星: からすきぼし ④ 〔唐鋤に見立てていう〕 二十八宿の参(シン)宿の和名。オリオン座の中央部に三つ連なって並ぶ星。三つ星。三連星(ミツラボシ)。参星(シンセイ)。